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オバマ一家 この両隣の美女は誰?「今年の人」選出で再び脚光を浴びる

安部かすみニューヨーク在住ジャーナリスト、編集者
2016年の大統領時代のファミリーショット。(写真:ロイター/アフロ)

人々に高く評価され、もっとも尊敬されているカップルと言えば、バラク&ミシェル・オバマ元大統領夫妻が思い浮かぶ。

夫妻は大統領職を離れてからも、精力的に活動を続けている。中でも、元ファーストレディであるミシェル氏の活躍ぶりは顕著だ。

昨年11月に回顧録『Becoming』を出版したミシェル氏。全世界でベストセラーとなり、今年11月時点で売り上げは1,150万部を突破した。そのジャーナル版『Becoming: A Guided Journal for Discovering Your Voice』も新たにリリースし、勢いは止まらない。

『Becoming』は45ヵ国語に翻訳され、日本では『マイ・ストーリー』という邦題で販売されている。

そんな活躍ぶりが評価され、ミシェル夫人は『People』誌の「2019ピープル・オブ・ザ・イヤー」(今年の人)として、ジェニファー・アニストン、ジェニファー・ロペス、テイラー・スウィフトらと共に選出された。

その選考理由を同誌は、『Becoming』のオーディオ版がグラミー賞にノミネートされるなど作家としての活動が素晴らしいのはもちろん、ギャラップの調査で「世界でもっとも賞賛された女性」に選ばれたからと高く評価。国内のみならず、ナミビア共和国など諸外国でも、女性の教育の機会向上のために活動し続けていることも賞賛した。

リゾートに大豪邸を購入

昨年5月には、映画やドラマの制作会社を立ち上げるなど、夫婦としての話題も事欠かない。今年8月よりドキュメンタリー『American Factory』をNetflixで配信し、労働や社会問題について問いかけている。(同作は、サンダンス映画祭やリバーラン国際映画祭で受賞)

つい最近は、夫婦のお気に入りの高級リゾート、マサチューセッツ州マーサズ・ヴィンヤード島に豪邸を購入したことでも話題になったばかり。購入したのは、島の東部エドガータウン地区の海沿いにある約30エーカー(東京ドーム2.6個分)の広大な土地と、そこに建つ約7,000スクエアフィート(約197坪)の大豪邸だ。

地元メディア『Vineyard Gazette』が今月4日に報じた内容では、この家はバスケットボールチーム「ボストン・セルティックス」のオーナー、ウィクリフ・グロウスベック氏が所有していた築18年の物件。オバマ夫妻の購入価格は、1,175万ドル(約12億7,500万円)だという。(豪邸の敷地や外観)

オバマファミリーの近影が話題に

11月末には、ミシェル氏がツイートしたある写真が大きな話題になった。それは、感謝祭の日に投稿した、仲睦まじい様子が伝わる家族写真だ。

筆者はこの写真を見て一瞬、オバマ氏の左側の女性が誰だかわからなかった。

オバマ氏の右側は、長女で大学生のマリア氏(21歳)だと容易に判別できたが左側は・・・次女のサーシャ氏だった! オバマ氏が大統領に就任した2009年、8歳のやんちゃだったパパ大好き少女は、いつの間にか18歳の大人に成長していた。(2人は現在、共に大学生)

近影は今年5月、サーシャ氏のプロム(高校最後のフォーマルパーティー)の日に撮影されたものだそう。

ツイートを見た人々からは、「ついこの前まで子どもだったのに、こんなにゴージャスに育ったなんて」「あなたたち家族は皆美しい。8年間のあの素晴らしい任期をありがとう」「美しく品のあるこのファミリーが恋しい」「アメリカには、このファミリー以上の完璧な人たちが上に立つことはないだろう」など(一部誰かへの当てつけとも取れるようなコメントも含まれているが)、この家族への称賛リプが寄せられた。

娘たちが大学生となり親元を離れたということで、夫妻は2人だけの悠々自適な生活を楽しむために、長閑なリゾートの新居購入に踏み切ったのかもしれない。

彼らにとっていつが仕事納めかと思いきや、ミシェル夫人は女子の教育の機会向上のために活動するオバマ財団、Girls Opportunity Allianceの活動の一環として、今月ベトナムに飛ぶ行程も残されている。今年もあと僅かだが、アメリカ中から熱い尊敬の眼差しを受け、アメリカで一番美しい家族は、最後まで全力で走り抜けていく。

(Text by Kasumi Abe) 無断転載禁止

ニューヨーク在住ジャーナリスト、編集者

米国務省外国記者組織所属のジャーナリスト。雑誌、ラジオ、テレビ、オンラインメディアを通し、米最新事情やトレンドを「現地発」で届けている。日本の出版社で雑誌編集者、有名アーティストのインタビュアー、ガイドブック編集長を経て、2002年活動拠点をN.Y.に移す。N.Y.の出版社でシニアエディターとして街ネタ、トレンド、環境・社会問題を取材。日米で計13年半の正社員編集者・記者経験を経て、2014年アメリカで独立。著書「NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ」イカロス出版。福岡県生まれ

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