東大医学部を出て医師になった佐藤ママ長女が振り返る、母の“炎上”と受験生時代 「中学受験してよかったと思っている」
佐藤:大学受験までの18年間のうち、6・3・3制で小1からの12年間はデスクワークをするわけじゃないですか。子どもを4人育て終わってみると、その中でもやっぱり小学校の6年間がポイントというか、大事だったないうことがわかるんですよ。6年間の勉強が血となり肉となって、その上に中高の勉強が乗るイメージです。受験がないとその大切さがわからずに流れていってしまいがちですが、中学受験を子どもたちにさせて、小学校の勉強の内容ってなんてすごいんだろう、と思うことが多くありましたね。もちろん中学受験の内容は小学校の内容より難しいものもあるけれど、特に理科や社会なんかは親と話をしながら一緒に頑張れるのはいいな、って思いますね。 長女:中学受験で学んだことで、それから先1回も勉強していないことっていっぱいあります。特に大学受験になると文系、理系に分かれるので。例えば理系だった私は文学史などは中学受験以降全然勉強していないけれど、うっすら覚えている。 佐藤:大人になったときの教養のベースになりますよね。あなたなんて社会が嫌いだったから歌で年号を覚えるC Dを買ってきて、一緒に車の中で歌いながら覚えたりとかもやったわね。星座の名前なんかも一緒に覚えたし。知らなくても大人になれるけれど、知っておいたほうが楽しい大人になれそう。 長女:未だに星空を見上げた時に、あー、あの星座覚えたな、とかあの星って本当に赤いんだな、とか思うことがありますね。もちろん、知らなくてもいいことなんですが。 佐藤:星座盤なんかを買って覚えていたりもしたけれど、やっぱり本物を見せないとダメだな、と思ってよく家族で玄関を出て星空を見たりしたわよね。 長女:あれは面白かったよね。中高の勉強になるとどうしても点取り合戦になってしまうので、そういう意味では小学校の勉強はまんべんなく楽しみながらできるのがいいと思います。 佐藤:花や虫の名前とかも覚えたし。あなたなんか虫が嫌いだから虫の写真や絵のところには全部付箋を貼ってそうっと剥がしながら覚えていたよね。