ゲーミングノートにこれ以上求めるものはない。Lenovo Legion Pro 7i 16レビュー
Lenovo Legion Pro 7iの画面:高速で明るいけど、やや新味に欠ける
Legion Proの16インチの画面はIPS LCD。解像度は2,560×1,600。このサイズとしては充分だけど、もっとも美しい画面のゲーミングPCとは呼べません。でも明るさはあります。Lenovoの公称では「ピーク輝度500ニト」ですが、実測してみたらフルスクリーンで520ニトという結果でした。Dolby Visionサポートだし、G-Sync互換だし、その他もろもろあってこの輝度なら立派なものです。 本年モデル最大のセールスポイントは「240Hzの画面」ですが、そもそもそのリフレッシュレートになるまで設定下げて本当にいいの?って話もありますよね。そこまでリフレッシュレートは高くなくていいからキレイな画面でプレイしたいって気持ちもあるわけで。でもまあ、画質にこだわってOLED選んじゃうと何百ドルも高くなっちゃうので、ここは我慢かな。予算内で買えるものであればなんだってありがたいです。 あ、ちなみにこの画面。90度いっぱい倒せます。ベゼルは極細ってほどでもないけど、このサイズのノートではこんなものかな。上部のWebカメラはFHD 1080p。うちのオフィスの蛍光灯だと少し粗く映っちゃうけど充分です。OFFボタンは横についてますが、シャッターは特になし。カバー開閉のノッチがそのままカメラになってる構造なので、そうなっちゃったのかもしれません。
Legion Pro 7iは気にいるポイントがいっぱい
Legion Pro 7iを試用中は、あまりにも使い勝手がいいので、意識的に粗探しに励んだりもしました。でもマジで不満らしい不満もなくて、無茶苦茶いいの。機能満載で、なんでもできちゃう。 もちろんゲーミングPCはみなそうだけど、Legion Pro 7iも妥協点はあります。単に弱点をうまくカバーしてるってだけで。たとえばバッテリー持ち。リフレッシュレート240Hzだけど月並みな画面。無用の長物(テンキーなど)。 ですが、Legion 7i並みのパワーを有するフルキーボードのノートPCを探し求めてる人はきっといるはずです。「Razer Bladeレベルの処理性能が欲しいのにRazerは予算オーバー」という人にとっては、Legion Pro 7iがちょうどいい着地点。「MacじゃないオールアラウンドなPCでベストなものが欲しい」という人にとってもね。これ以上のものはそう見つからないと思います。
satomi