ソフトバンクの格安SIMブランド「Y!mobile」と「LINEMO」はどう違う? 家族で利用するならどっち?
携帯電話大手のソフトバンクは現在、「ソフトバンク」「ワイモバイル」「LINEMO」という3つのブランドでサービスを提供しています。 【画像】3万円台での入手も可!ワイモバイル初の折りたたみスマホ「Libero Flip」 このうちソフトバンクブランドは「ペイトク無制限」に代表されるように、スマートフォンで動画を毎日視聴するなどデータ通信をたくさん使うユーザーに向けた料金プランを提供しています。 ですがワイモバイルとLINEMOは共に、あまりデータ通信を使わない、あるいはそこそこ使う人に向けた小~中容量のプランを提供しています。 それゆえ一見すると両ブランドにはあまり差がないようにも思えますが、実は非常に多くの違いがあり、それぞれのブランドが適している人も異なります。 そこで本記事では、ワイモバイルの料金プラン「シンプル2」と、LINEMOが2024年7月下旬以降に提供予定の新プラン「LINEMOベストプラン」「LINEMOベストプランV」を比較しながら、それぞれのブランドがどのような人に適しているのかを確認していきたいと思います。
◆料金プランの違い…やや複雑なワイモバイルと、シンプルに安いLINEMO
まずは各ブランドの基本となる料金プランについて確認します。 ワイモバイルのシンプル2は通信量に応じて「S」「M」「L」のプランが用意されており、Sプランは月当たりの通信量が4GBで月額2365円。Mプランは20GBで月額4015円、Lプランは30GBで月額5115円となります(いずれも税込。以下同)。 一方のLINEMOは、小容量のLINEOベストプランと中容量のLINEMOベストプランVに分かれており、いずれも月当たりの通信量に応じて料金が変化する“段階制”を採用しているのが大きな特徴です。 LINEMOベストプランは通信量3GBまでは月額990円、それを超えると10GBまで月額2090円で利用が可能。 また、LINEMOベストプランVは通信量20GBまでが月額2970円で、それを超えると30GBまで月額3960円で利用が可能、さらに5分間の国内通話かけ放題も料金に含まれています。 こうして見るとワイモバイルのシンプル2は料金がかなり高い印象を受けますが、シンプル2には各種割引を適用すると安くなる仕組みが備わっています。 具体的には、指定の固定ブロードバンドサービスなどを契約することで適用される「おうち割光セット(A)」と、家族で契約すると2台目以降に適用される「家族割引サービス」、そしてクレジットカードの「PayPay」カードで料金を支払うと適用される「PayPayカード割」の3つです。 このうち、割引額が大きいおうち割光セット(A)とPayPayカード割を組み合わせて適用した場合の料金を確認しますと、Sプランは月額1078円、Mプランは月額2178円、Lプランは月額3278円となり、LINEMOベストプランなどと大きく変わらない料金水準での利用が可能であることが分かります。 ただ、割引メニューがなくても安いLINEMOと比べ、ワイモバイルの料金プランは分かりにくい印象があるのも確かです。