ゲーミングノートにこれ以上求めるものはない。Lenovo Legion Pro 7i 16レビュー
ライバルよりもお買い得
スペック的に近いので、 つい比べてしまうのはRazer Blade 16ですね。Razerは画面がOLEDで、リフレッシュレートはLegion Pro 7iと同じ240Hz、価格は少し高くてRTX 4080搭載・ストレージ1TBで4,000ドル(国内価格約54万円)もします。その点、Legion Pro 7iは1TBのSSDが2枚入って3,220ドル(国内価格35万4860円)。どちらもよく割引キャンペーンはやっているのでもっと安く入手可能かもしれませんが、希望小売価格で比べると断然Legionのほうがお得です。 16インチのゲーミングノートでは、もっと持ち運びやすいAlienware m16 R2も有力候補でしょうね。あちらは充分なリフレッシュレートでありながら2,000ドル(国内価格24万9980円)切る価格ですし。 もう少し大きい18インチで探している人は、Alienwareの18インチモデルとか、近日発売のRazer Blade 18待ちかもしれませんが、16インチのLegion Pro 7iの万能っぷりを見たあとでは、あんまり18インチに執着する必要性も感じないんじゃ…。PCをデスクに置きっぱなしで使う人は別ですけどねー。 もっとも、16インチのLegion Pro 7iも14インチのROG Zephyrus G14と比べちゃうとデカく感じますし、どこでも肌身離さず持ち歩きたいサイズ感ではなかったりしますけどね。 とはいえLegion Pro 7iは必須項目すべてが◎なので、ここまでそろってると、おすすめしないわけにはいきません。この価格帯ではおそらくベストと言っていいでしょう。なにしろ使用感が最高なので、細かいところには目をつぶってしまうのです。
Lenovo Legion Pro 7iのビルドクオリティ:温度も見た目もクール
閉じた状態ではほぼゲーミングノートとはわかりません。ゲーミングっぽさを感じるのは、6角形の排気口ぐらいです。ディーゼルエンジン的雰囲気を漂わせているんですが、それも近くで見ないとわからないし。あんまり目立ったの好きじゃない人は、排気口とRGBライティングがアウェイ要因になるかも。 でもすごく抑えてるし、付属のLenovo Vantageアプリを使ってRGBをOFFにすれば、喫茶店でも普通のノートPCで通っちゃいます。サーマルモード切り替えみたいに、ライティングもショートカットでOFFにできれば便利なのだけど(とか書いてる僕自身は、地味じゃないキーボードで人に見られてもまったく平気なタイプ)。 このLenovo Spectrumのオプションは、これまで僕が見てきたほかのゲーミングノートよりライティングモードの種類は豊富です。僕が好きなのはタスクの内容に合わせて光が変わる「Type lighting」や「Audio ripple」。 キーボードは本当によくできています。テンキーに面積とられた割には、充分大きくて、僕の中サイズの指でもガシガシ打てました。キーは重めで、キーストロークは1.5mm。ゲームも入力も許容範囲かと。アルミは少し凹んでるけど、指が沈み込むほどではありません。 ノートPC自体はカッチリした造りです。トラックパッドは特筆する点もなくて、何回かパームリジェクション(手のひらが当たるとタッチと誤認してしまうのを防ぐ機能)がうまく機能しないこともありましたが、それでもRazer Bladeほど悪くはなかったです。 決して重くはないけど、背中に背負っていると重さは感じます。重量は5.77パウンド(約2,617g)あるので、片手で持つのはムリ。膝に置いて使ってると、やや厚い感じもします。この寸法で薄さ0.86インチ(21.8mm)なら充分スリムなんだけど、後ろのシェルフが出っ張るので、奥行きは10.32インチ(262.1mm)。かばんに収めるのがひと苦労でした。この辺りはゲーミングノートと仕事用ノートの違いを感じます。 ゲーム中は、ファン回転速度を最大値にする限りにおいては熱暴走とかはありません。キーボードに関しては、「WASD」のキーの辺りで華氏98度(摂氏36.7℃)、サイドの画面に一番近い通気口で華氏115~125度(摂氏46.1~51.7℃)を観測しました。デスクが温まったけど、処理性能に影響はありませんでした。 総じて、Legionはどんな環境でも安定のパフォーマンスです。頼れる気がします。