米国製長距離ミサイルで攻撃 新局面を迎えたウクライナ戦争
キーウ、ウクライナ、11月20日 (AP) ― 2024年の早い時期に撮影したとみられる撮影場所、日時ともに不明の映像で、ウクライナ軍兵士によって発射される米国供与の陸軍戦術ミサイルシステム、MGM-140 ATACMS。 ロシアによるウクライナ侵攻が11月19日で1000日を迎える中、バイデン米大統領は、ウクライナに供与した長距離ミサイルによるロシア領内の標的への攻撃を許可した。 紛争をエスカレートさせ、ロシアとNATOとの直接対決をもたらすことを危惧して、バイデン政権はこのような動きを数カ月も排除してきたが、その制限を緩和した。 米国の航空宇宙・防衛企業ロッキード・マーチン社が開発した弾道ミサイルは、最大射程300キロと、ウクライナが配備するほとんどのミサイルの2倍近いの射程を有する。 より大きな弾頭を搭載し、飛行場、弾薬庫、戦略的インフラをピンポイントで攻撃するため、照準はより正確だといわれている。 ウクライナはこれまでは、ロシア占領下のクリミア半島など、ロシア領土以外の軍事目標に制限して、米国から供与された「エイタクムス」を使用してきた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)