投壊、打線援護なく急失速…広島カープ、「勝負所」の9月、何があった?激動の今季を振り返る
今夏の猛暑の影響も否めない。本拠地が屋外球場のため、空調の利いたドーム球場に比べ、選手の負担は大きい。8月の11試合はいずれも最高気温が35度を超え、9月も16試合のうち15試合で最高気温30度以上の真夏日となった。雨天中止はなく、遠征での移動距離も長いため、関西や関東の他球団より過酷な条件での戦いが続いた。「(暑さと移動で)正直きつい」と、漏らす主力選手もいた。
ボディーブローのように積み重なったダメージが、最後にカープの足を止めた。
9月28日、マツダスタジアムで巨人に優勝を決められ、新井監督は「(巨人は)岡本君という中心がしっかりとしていた」と語った。守備力が特徴の両チームだが、岡本和真選手(28)が4番に座り続けた巨人に対し、カープは最後まで固定できなかった。その違いが明暗を分けた。