事故で下半身不随に...あと2日で殺処分だった猫・らいが見つけた“家族との幸せな日々”
交通事故で下半身不随になり保健所に収容された1匹の猫。引き取り手がなく殺処分寸前だったところ、晴さんが家族として迎え入れ、「らい」と名付けました。 ハンデを抱えながらも、根っからの明るい性格と同居猫たちのやさしさ、家族の献身的な看護に支えられ、幸せに暮らしています。晴さんが日々発信しているInstagramではらいのファンも多く、天真爛漫な性格と愛くるしい表情でファンの心をわしづかみにしています。 本稿では、らいと晴さんの出会いと看護のエピソードを紹介します。 ※本稿は、晴著「らい 下半身不随の猫」(辰巳出版)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
らいとの出会い
2018年2月19日、Instagramに届いた1通のDM(ダイレクトメッセージ)が、らいとの出会いのきっかけでした。それは交通事故に遭った後、保健所に収容された殺処分寸前の猫のSOSでした。 命の期限はあと2日。すぐにSNS上で拡散しても引き取り先を見つけるのは難しいと思い、「うちで預かって里親さんを探しましょうか?」と返信しました。メッセージをくださった方が、すぐにボランティアさんに連絡を取り、保健所から引き出された猫は病院で治療を受けることになりました。 保健所に収容されてから最低限の処置で2週間を過ごしたその子は、後ろ足を負傷して下半身不随だということがわかりました。下血し口内や喉も血まみれで、命があったのが奇跡だったとのこと。 折れた背骨にプレートを入れて固定し、壊死していた背骨まわりの組織を取り除く大手術を受けました。また、口内のケガのせいか食事をしなかったため、退院まで点滴で栄養を摂っていました。 うちで預かると決めたものの、当時は認知症の老犬しのが2度目の目の手術をしたばかりで、抜糸まで24時間つきっきりの看病が必要だったため、ボランティアさんと連絡を取り合いながら、1週間だけ退院後の猫のお世話をお願いしました。 そして、しのの抜糸が済んだ1週間後、猫を迎えにいざ出発! 途中迷子になってしまい、片道2時間のところ倍の4時間かかってなんとかボランティアさんとの待ち合わせ場所に到着しました。