大阪府・吉村知事が定例会見9月8日(全文4完)軽症者向け飲み薬ができれば大きく状況が変わる
大阪府の吉村洋文知事は8日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「10代がコロナ感染で死亡」大阪府・吉村知事が定例会見(2021年9月8日)」に対応しております。 【動画】「10代がコロナ感染で死亡」大阪府・吉村知事が定例会見(2021年9月8日) ◇ ◇
今後の方向性を考えているのか
関西テレビ放送:特に大阪市の保健所はやっぱり逼迫が大きな課題で、今も第5波でも課題として見えてきてると思うんですけれども、それは逼迫は前提にそういう保健所以外のルートで医療にアクセスできるようなことをやはり拡大していくっていうことなのか、あるいはやっぱり大阪市の保健所の逼迫をなんにせよ防ぐのが、どちらも行われるべきなんでしょうけれども、その点、今後の方向性としては知事、どういうふうにお考えでしょうか。 吉村:今後の方向性としては、保健所を介さずに抗体カクテル療法をする手段、そこを増やしていくべきだと思っています。保健所がどこまでやるべきか、何をやるべきかっていうのは本当に1回整理したほうがいいというふうに思ってまして、保健所の職員も、メンバーも本当一生懸命やってくれてるし、われわれもだいぶ、入院の調整とかいろいろなところも府で事業を受けてやってますけど、やっぱりどうしても逼迫してくるとボトルネックになりやすい部分でもあるので、今後まだもっと大きな波が来るかも分かりません。そう考えたときには、特にこの抗体カクテル療法というのは、その段階でとろとろしてれば、適応範囲がなくなってきたり、あるいは効力も薄まるので、この抗体カクテル療法を早くやったほうがいいです。
保健所逼迫の根本的な課題は
ですから、そう考えたときにはもう保健所を介さずに外来につないで、抗体カクテルを実施する、そのルートのほうをより強化したいと思っています。現状、検査機関のクリニックの先生、医療機関にそういったルートの開設、あるいは提案を、提案というのは、患者さんに提案することをよろしくお願いしますというのもやっていますし、これは医師会ともオンライン診療を通じてそこを広めていこうというふうにやっていますので、今後、特に軽症の方、早く治療をしたほうがいい方、皆さん早く治療したほうがいいんですけど、早くやっぱりアクセス、治療にアクセスさせる、するっていうのが非常に重要になってくると思います。 なので、抗体カクテルに外来で、保健所を介さずにそれを受けることができる機会はもうつくりましたから、その枠はどんどん広げていきたいと思っています。 関西テレビ放送:あと大阪市保健所の逼迫についてなんですが、第4波でもかなり逼迫して、それを受けてから人数体制も増強した上で、また今回、第5波でも逼迫しているのが現状で、それに対しても対処は一定されているようですけれども、やはり人数だけではないのかなというふうに思うんですが、府から見て、そこは何が第一の根本課題で、今後さらに府から市へ、何か改善を求めていくってことをされるご予定はありますでしょうか。 吉村:そのテーマ、テーマでさまざまな改善と、あと協力関係でやっていこうっていうのはすでに実務レベルでやっています。ただ、これ、何も大阪市保健所だけに限った問題ではなくて、感染急拡大が起きている大都市圏の保健所はどこも似たような状態に陥ります。なので、なにか大阪市保健所だけの個別の問題みたいに取り上げられるのはちょっと違うんだろうと思っています。首都圏の保健所の状況を取材陣の方は皆さん情報得られていると思いますけれども、やっぱり感染が急拡大する大都市の保健所は、非常に業務が逼迫して、疫調なんかも重点化していったり、なかなか連絡が遅くなったりということは、これは大都市圏では、大阪市も含めて見られる傾向だと思ってます。