堤麗斗が全日本有終V アマ9冠 兄・駿斗に続いてプロ転向を表明「世界で評価される選手に」
◆ボクシング◇全日本選手権 最終日(1日、東京・ひがしんアリーナ) 男子ライト級で堤麗斗(東洋大)が初優勝を飾った。藤田大夢(拓大)との決勝は2分8秒で3度のスタンディングダウンを奪い、圧倒的な強さでRSC勝ち。「(大会の)最初の方は硬さもあって納得のいく試合はできなかったが、徐々に修正して最後こういう形で終われて良かった。ホッとしている」と喜んだ。 パリ五輪での金メダル獲得を目指して東洋大に進学したが、心身のコンディションが整わず、五輪予選の選考会を欠場するなど苦しんだ。「自分自身の甘さがあった」と反省。在学中のプロ転向も考えられたが「自分の中でアマチュアボクシングからの逃げなんじゃないかなって。自分の決めたことに責任を持って、最後すっきり終わりたかった」と、今大会を集大成と位置付けて挑んだ。 21年世界ユース選手権など積み重ねたタイトルに全日本を加え、今大会でアマ9冠となった。満を持して、大みそかにWBA世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦を控える兄・駿斗(志成)と同じプロの道へ進むことを表明。「誰からも『こいつが一番強い』と世界で評価してもらえる選手になる」と誓った。
報知新聞社