新潟に異色のドラフト”隠し玉”156kmサイドスローの前川哲…日ハム、巨人、中日がリストアップ
前川は、今回のドラフトに大きな覚悟を持って臨む。 「今年のドラフトで指名されなければ引退です。来年は25歳。可能性はあるのかもしれませんが、僕はここが限界だと思うんです。もう家族にもチームにも伝えてあります」 新型コロナの影響はBCリーグをも襲い、2か月、何もできなかった。その間、自分と向き合う時間が増え、不退転の決意で最後のシーズンに挑むことを心に決めたという。 「NPBに入れればやれる自信はあります。セットアッパーというポジションを目指し、体の強さ、何試合でも投げられることを生かしたい。でも評価するのは自分じゃありません。今は願うしかありません」 BCリーガーの生活は厳しく、カレー店や工場などで寝る間を惜しんでバイトをしながら生計を立て、ここまでたどりついた。 「ハングリーさでは負けません」 ドラフト会議まであと3日…新潟の異色の変則サイドが運命の瞬間を待つ。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)