オトナの6割が「読解力不足」を実感!長文が読めない、集中が続かない…34%が年間の読書0冊
5:誤読することがある
文章の趣旨や、書き手の意図を誤って解釈したことに気づいたときに「読解力不足かもしれない」と感じるという声がありました。 「予備校で教えているので、共通試験の現代文の問題を自力で解くようにしているが、たまに読解問題を間違えて恥ずかしい思いをしている」(66歳男性/教育関係/年間30冊) 「小説などを読んでいて“アレ?”と思うことがあり、さかのぼって読み返し自身の誤解に気づいた時です」(54歳男性/その他/年間20冊) 「メールやメッセージで質問の意図を読み違えて、見当違いな返答をしてしまうことがたまにある」(48歳男性/コンピュータ関連技術職/年間2~3冊) 回答者は、難解な単語、比喩表現、遠回しな表現、一文が長い文章、登場人物の多い物語などで、誤読を経験していました。
どうしたら読解力を高められる?
以上、読解力についてのアンケートの内容をご紹介しました。 日々のニュース、仕事の資料、取引先とのメール、地域活動の連絡、マニュアル、芸能人のSNS……。日常生活には読解力が必要な場面が数多くあります。読解によって広がる可能性がある一方で、客観性を欠いた読解によって意思疎通がうまくいかなくなるケースもあります。 それでは、読解力が不足していると感じたとき、どのような取り組みをしたらいいのでしょうか。 『kufura』では、以前、読解力を伸ばす方法について国語講師の吉田裕子さんにインタビューをしたことがあります。 読解力を高める取り組みとして、こんな例をあげていました。 ・普段触れているメディア以外から情報を取り入れる ・週に1回だけでも新聞を読んでみる ・読んだ記事をピックアップしてメモする(スマホのメモ機能でもOK) ・文章を要約する インプットだけでなく、アウトプットすることで、読んだ情報や語彙が記憶にとどまりやすくなるそう。 電子書籍でも紙の書籍でも、1週間に1度、10分間だけでも「読み込む」「メモする」習慣を意識してみるといいかもしれません。 【参考】 令和5年度「国語に関する世論調査」の結果について
北川和子