コーチングのプロが教える、成果を上げるために、才能よりも必要な「よい習慣」とは?小さな違いが大きな差を産む
「ダイエットを始めてもすぐにやめてしまう」「資格の勉強が続けられない」など、<よい習慣>を身につけたいけどうまくいかない……と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんななか、「まずは、1つのスイッチになる習慣を徹底的に定着させることが大切」と語るのが、株式会社チームダイナミクス代表取締役・三浦将さんです。そこで今回は、三浦さんの著書『改訂新版 自分を変える習慣力 コーチングのプロが教える、潜在意識を味方につける方法』から、よりよい自分へと変わるための方法を一部ご紹介します。 【書影】習慣は才能を超える。「脳力」が伸びる潜在意識の活用術!三浦将『改訂新版 自分を変える習慣力 コーチングのプロが教える、潜在意識を味方につける方法』 * * * * * * * ◆成功と習慣の関係とは 成功はよい習慣をしっかり身に付けることにつきる ビジネスや人生で成功をするためには、特別な気質や能力が必要と考える方は多いと思います。 著名な経営学者のピーター・ドラッカーは言いました。 「成果をあげるには、性格、強み、弱み、価値観、信条はいかようであってもよい。なされるべきことをなすだけでよい。成果をあげることは、習慣である。したがって、他の習慣と同じように身につけることのできるものである。そして身につけなければならないものである」(『経営者の条件』より) ドラッカーによると、成果を上げるためには、天賦の才能を持つことではなく、1つ1つのよい習慣をしっかり身に付けることに尽きると言います。 氏の膨大な研究と、その類まれなる慧眼を背景にしたこの言葉は、私たちにうれしい説得力をもって響いてきます。
◆「よい習慣」とは では、よい習慣とはいったいどんな習慣でしょうか? 例えば、「早起きは成功の秘訣」。これは多くの成功者が口をそろえて語る言葉です。 人の脳は起床後2時間半~4時間で一番活性化します。 Appleのティム・クックやスターバックスのハワード・シュルツ、そしてディズニーのロバート・アイガーらは午前4時半に起床します。 起床後、仕事や個人の趣味などに有意義な時間を使い、まだほとんど誰も出社していない7時頃には、会社で仕事を開始しているそうです。 そして、例えばイメージング。あのアインシュタインは、さまざまなことをイメージからスタートさせたと言います。 1つの研究に取り組む時も、まず、その小さな成功のイメージを五感レベルでありありと浮かべ、そのイメージに沿って、やがて実現していったと言われています。 成功をしている人たちには、成功している理由があります。 そんな中、よい習慣を持ち、それらを日々粛々と続け、よい生活のリズムをとっていくことは、どうやら大きな意味があり、成功の理由の中でもかなり重要なウエイトを占めることがわかってきました。