コーチングのプロが教える、成果を上げるために、才能よりも必要な「よい習慣」とは?小さな違いが大きな差を産む
◆小さな習慣の違いが大きな差を生む 習慣には、繰り返しによって蓄積されるパワーがあります。 もともと汚れた水が入っていたバケツでも、そこにゆっくりと1滴ずつ綺麗な水が注がれていくだけで、やがてバケツには綺麗な水が満たされます。 同様に、よい習慣が習慣化されることによって、ゆっくりとゆっくりと浸みこむように、本質的な変容が起こってくるのです。 大事なことは、注ぎたい水がどんな水で、注ぎたくない水がどんな水であるかということ。 さてここで、あなたが行っている習慣を思い出してみてください。 早朝出社 or ギリギリ出社 腹八分目 or ドカ食い 階段を歩く or エスカレーターを使う 感謝の言葉 or 文句/愚痴 笑顔 or 仏頂面 どちらをやっているかは別として、どちらの方がよいかは明白ですよね。 どちらの方がよいかは頭ではわかってはいるけど、ついつい無意識のうちに注ぎたくはないはずの水を自分の毎日に注いでしまっていることもある。これもまた習慣なのです。 それが繰り返されるから、ダメージが積み重ねられ、トータルではかなり強烈な影響を受けていくのです。 では、逆にプラスのものを積み重ねることができたら、あなたの人生にどんなプラスのインパクトがあるでしょうか? 小さな習慣の違いが大きな差を生む。これ、本当に侮れません。
◆習慣化の3つの効果とは さて、習慣化の効果には、大きく分けて3つあります。 (1)成果を出す効果 例えば、エレベーターやエスカレーターの代わりに階段を使う習慣を身に付けることにより、体力のアップや、体脂肪率の減少に繋がります。 また、データ整理のよい習慣を身に付けることで、仕事の効率が上がり、同僚とのよいコミュニケーション習慣を身に付けることで、業務が円滑かつクリエイティブに進むというのも、成果に影響します。 よい習慣が、高い成果を安定して出し続けることに貢献してくれます。 (2)コンディションを整える効果 いくら力を持っている人でも、コンディションが整わなければ、高いパフォーマンスを発揮することはできません。 力のあるアスリートが、大舞台で実力を発揮できなかったり、十分な学習環境がない中では、高い成績を残す子どもたちが少なかったりするのと同様です。 例えば、コンディションを整える食事の習慣があれば、長期にわたって安定した成果を発揮できます。 これは、スポーツ選手などに限ったことではなく、現代を生きるビジネスパーソンとして心掛けたいことです。 また、よい心の習慣や、ヨガや深呼吸の習慣などには、ストレスや不安を軽減する効果や、近年深刻化しているうつ病を予防する効果なども期待できます。