福島原発事故から10年 小泉・菅元首相が会見(全文2)メディアの責任は非常に大きい
米国との関係が脱原発を妨げている面は?
AFP通信:AFP通信の者です。お2人にお伺いしたいんですけれども、先ほどの原子力村、原子力ロビー以外にも、日本のアメリカとの強い経済的または政治的なつながり、関係というのは、脱原発を妨害しているというようなことはありますでしょうか。 菅:私は、現状においては、それはないと。感じておりません。つまりは日本自身の選択だというふうにアメリカも理解を、考えておられるというふうに私は受け止めています。 A:これで会場からの最後の質問で、次はオンラインのほうに移ります。
汚染水は海に放出すべきか
Frankfurter Allgemeine Zeitung:ドイツの新聞の【ウェルター 01:15:09】と申します。2つほど、お2人にお伺いいたします。1つ目は福島第一原発にある汚染水をどういうふうに処理すべきなのか。海に放出すべきかどうかも含めてお伺いいたします。そして2つ目のほうなんですけれども、安倍さんのほうが水素社会などを提案されているかと思いますが、それについてのコメントをお願いいたします。 菅:まず汚染水、トリチウム水のことで、私もいろんな勉強会に出てます。やはりそれを流すと風評被害で漁業者が非常に打撃を受ける可能性があるので、できることなら他の方法で処理すべきだと思っておりますが、他のほうもなかなか難しいということもよく理解していますが、基本的にはそのように思ってます。 それから水素社会という問題は、先ほど冒頭申し上げた再生可能エネルギーによって日本が必要とする電力の2倍が生み出せる、理論上そうなるわけですけれども、そういう余った電力を使って、それを水素に換えると。水素に換えた上で、またいろんな形で活用すると。そういう意味では水素社会というものと再生可能エネルギーというのは非常に、融合というか、組み合わせることによって日本の未来のエネルギーの全てを供給できると思っています。 A:(英語) 通訳:あ、今のご質問、小泉先生も。 A:OK, Koizumi, I am sorry. 【書き起こし】福島原発事故から10年 小泉・菅元首相が会見 全文3に続く