「これを一度食べてしまうと……」キャリア10年の釣り女子もベタ惚れ! “麦わらイサキ”の魅力
ふたつ目は、エサで狙う「ふかせ釣り」です。こちらも船や磯で釣ることがほとんどです。海中でエビを撒き、仕掛け針を同調させて食わせる釣り方になります。 今回は、船での「テンビンふかせ釣り」について、私の経験を含め、詳しく書かせていただきます。 まず、イサキが釣れる海域というのは、新潟県~九州南岸の日本海、東シナ海沿岸、宮城県~九州南岸の太平洋沿岸、瀬戸内海、伊豆諸島、屋久島、東シナ海大陸棚など広く分布しています。特に、潮通しが良い魚礁に生息しているそうです。 私のイサキ釣りのメインフィールドは、和歌山県と徳島県の間の海域、紀伊水道の日ノ岬沖トフというポイントです。 「トフのイサキ」と呼ばれるブランド魚になるほど潮通しが良く、有名な魚礁があり、釣れる魚はどれも絶品です。いつも和歌山県の日高町から出船する遊漁船「岬丸」さんにお世話になっています。
港からポイントまでは15分ぐらい、水深は50mほどです。仕掛けはこのように鉄仮面付きのテンビン、その先にスキン付きのサビキ針を付けます。
鉄仮面にアミエビを詰めて船長の指示棚で竿を振ってエサを撒き、針を同調させて食わせます。潮の向きや速さによってエサがどうやって流されていくか考えながら釣ることで、釣果に大きく差がでます。
大きいサイズを狙う場合は、より上の棚を狙うのがポイント。イサキの群れは大きいサイズの個体ほど上の方を泳ぐ傾向があるので、アタリが減るのを恐れずにどんどん上の棚を狙うことがサイズアップに繋がります。 針は3~5本付いているので、追い喰いさせることでダブル掛け、トリプル掛けも狙えます。
1匹目のアタリがあってもすぐに高速で巻き上げるのではなく、ゆっくりと3mぐらいスロー巻きで2匹目、3匹目が付くのを待ちます。 船への取り込みも難しくなりますが、できるだけ糸が弛まないように手で糸をたぐって、一気に引き上げます。これが成功するとめちゃくちゃうれしい‼︎ 活性が高い時合いを逃さないように、手返しよく仕掛けを落とすことがとても大事。シーズン中の最盛期には、半日で1人30~40匹も釣れるほど、数釣りも楽しめます。