【中日新聞杯予想】前走で2000m前後に出走していた馬が中心!? 前走から大幅な距離短縮はマイナス要素?
今週の土曜日は、中京競馬場で中日新聞杯(GIII・芝2000m)が行われます。 過去10年の中日新聞杯での前走の距離別成績を見ると、1800mから2200mに使われていた馬が7勝2着10回3着8回と良績を残しています。過去10年の中日新聞杯は全て芝2000mで開催されていますので、前走でそれに近い距離を経験している馬に分があると言えるかもしれません。 【写真】コスモキュランダのこれまでの軌跡 一方、前走で2400m以上に使われていた馬は延べ26頭が出走し2勝3着2回で複勝率15.4%と目立った数値を残せていません。過去10年の中日新聞杯では4角10番手以内の馬が8勝2着9回3着9回と結果を残しています。前走で2400m以上の距離に使われていた馬は、2000mに距離が短くなることで追走に苦しむため、道中の位置取りの差で結果を残せていないのではないでしょうか。 今年の中日新聞杯でも前走でどの距離に出走していたかは必ずチェックしたいところ。極端に長い距離を使われていた馬については、多少なりとも評価を下げて考える必要があるかもしれません。 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。 【条件】 前走2600m以上に出走 [0-0-0-7]複勝率0% 該当馬:エヒト、エリカヴァレリア、コスモキュランダ、マテンロウレオ ※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。なお、14年から16年は3月開催。17年以降は12月開催となっています。 上位人気が予想されるコスモキュランダが該当しました。 前走が2400m以上の馬でもチャンスがないわけではありませんが、2600m以上に使われていた馬については好走例がありませんでした。 2600m以上の競馬は比較的ゆったりとしたペースになることが多くなりますが、今回の2000mは前走よりも道中のペースが速くなりやすいため、ペースの違いに戸惑い力を出し切れていないと考えられます。 該当馬に挙げたコスモキュランダの前走は3000mの菊花賞。過去10年の中日新聞杯で前走が菊花賞だった馬は18年グレイル、22年アスクワイルドモアの2頭。この2頭は中日新聞杯で二桁着順に終わっています。しかも、どちらも重賞で好走歴のあった馬で実力は十分。それでも結果を残せないのは、前走からの極端な距離短縮がマイナスに働いた証拠と言えます。 コスモキュランダはGIでも好走した実力馬ですが、3000mからの距離短縮の影響で力を発揮しきれないシーンは十分に考えられます。また、3歳馬ながらハンデ58キロと重くなっている点もプラス材料とは言えません。今回は不安要素が多いように見えますし、人気に応えられない可能性も考えたいところです。 重賞レースの参考に、是非お役立てください。