オリックスが4連勝の貯金「10」で首位固め…強さの理由は?
新生オリックスの中心を担うのは、低迷期を知る山本と吉田正になる。そこへ昨シーズンまでの5年間で放った倍の18本塁打をマークし、柳田悠岐(ソフトバンク)やマーティン(ロッテ)とトップに並ぶ覚醒ぶりを見せている杉本裕太郎、山本とともにハーラートップの8勝をあげている高卒2年目左腕、宮城大弥らが雄々しく加わった。 2010年に本塁打王を獲得したT-岡田も勝負強い打撃とともに復活。若手や中堅、ベテランに関係なくチーム内に生まれた相乗効果のなかで、2017年のドラフト1位左腕の田嶋大樹、内野手登録ながら今シーズンから外野で生き残りをかける福田たちに、自身もしっかりと続いている手応えがあるのだろう。山崎はこんな言葉も残している。 「チームも首位という順位にいるので、何とか全員で最後まで優勝を目指していきたい」 4日の西武との15回戦にはハーラー単独トップをかけて、宮城が先発のマウンドに立つ。楽天、ソフトバンクと続く東京五輪による中断前のヤマ場となる6連戦へ弾みをつけるだけでなく、セ・リーグを含めた12球団で最も遠ざかっている、イチロー氏らを擁した1996年以来となる優勝へ向けて、一歩ずつ確実に近づいていくための勝利を狙う。 (文責・藤江直人/スポーツライター)