【唯一無二!】シーバス激戦区を「釣り勝つ」大人気シンキングペンシル 『バロール(エクリプス)』の秀でた実釣性能の秘密 とは!?
東京湾のシーバススペシャリストである前田泰久氏がプロデュースし、高い実績で全国のシーバスアングラーから支持を受けているシンキングペンシル「バロール」。今回の【後編】ではそんなバロールに搭載されたギミックを詳しく紹介する。 【画像】シーバス激戦区で釣り勝つ《バロール 90&130》のスペックと価格
前田泰久(まえだ・やすひさ)
エクリプスプロスタッフ。通称『湾奥の仕事人』。ナーバスな東京湾奥のシーバスを1尾ずつ丁寧にキャッチしていくデリケートな釣りに定評がある。その実力はTSSTの3連覇という偉大な結果として残っている。口を使わないシーバスに、あの手でこの手で口を使わせる「引き出し」の多さは全国屈指と噂される。
同じ表層レンジでもシャローランナーでは獲れないシーバスが居る!
ミノーはリップが水を受けることによって自発的にボディを振ってアクションする。つまり泳ぐことによって多くの水を押していることになる。 一方のシンキングペンシルは、ミノーと同じように泳いでいるように見えても、構造上、水をすり抜けている。つまり、ミノーほどは水を押していない。 側線感覚が発達しているシーバスにおいて「水押し力」=「波動」は直接的にルアーのアピール力と直結することが多い。 だからこそ、同じ表層レンジを攻めるうえでも、フローティングミノーやシャローランナーでは獲れないシーバスがいる。東京湾奥というナーバスな環境下では、その傾向はさらに強くなる。 ・状況的にミノーだけが釣れるときがある。 ・状況的にシンキングペンシルだけが釣れるときがある。 ・状況的に両方のルアーで釣れるときがある。 前田泰久さんは単純に、シンキングペンシルでないと獲れない状況のシーバスを獲るためのシンペンを欲していた。 「こんなシンペンがあれば、釣れる!」そう思いながらも、既存のシンペンでは、東京湾奥という最高レベルにシビアの状況に通用するルアーが見当たらず、辛酸をなめたことが過去に何度もあった。 だからこそ井上友樹さんとダッグを組んでバロール(エクリプス)を作り上げた。
リトリーブ速度の変化で違うルアーになるバロール90の実力!
バロール90(エクリプス)は現在、数多くのアングラーから高い支持を集めている。 【画像キャプション】バロール90 固定重心でテールに近い位置にウエイトを設置しているバロール90は、ミディアムよりも遅いスピードで巻くとテールのウエイトが干渉して、意図的にテールを振らないように設計されている。 そのときのアクションイメージは、まるでシンペンのフォールアクションを彷彿させる。つまり、シンキングペンシル特有のフォールアクションを巻きながら横移動で可能にしたのがバロール90なのだ。 また、ミディアム~ファストに近い速度で巻くと、今度はしっかりとテールを振る。しかもボディを横に倒しながら、激しくテールを振る。エクリプスのプロスタッフの間ではこのアクションは「テールスライド」と名付けられている。 【画像キャプション】バロール90のアクションの詳細。 激しいテールスライド。そして、まるでフォールのような不気味な静けさをまとったアクション。 この相反する2つのアクションを、巻きスピードの変化だけで正確に使い分けられるのがバロール90の最大の武器といえる。 その強さは口コミで広がり、東京湾奥を視野に入れて開発したバロール90だが、気が付けば全国の激戦区へと活躍の場を広げていた。