【唯一無二!】シーバス激戦区を「釣り勝つ」大人気シンキングペンシル 『バロール(エクリプス)』の秀でた実釣性能の秘密 とは!?
単なるリサイズではない!コンセプトが異なるバロール130
バロール90発売から1年後(2017年秋)、サイズアップモデルとしてリリースされたのがバロール130。 【画像キャプション】バロール130 このルアーも当然、井上友樹さんがルアー職人としてチカラを発揮している。 130に課せられた任務は、90よりも圧倒的に出る飛距離だった。そのため、90より後方にウエイトが設置されている。結果的に90よりテールスライドは出にくい。 【画像】画像上がバロール130、画像下がバロール90。単なるリサイズモデルではなく、ウエイト位置からシルエット、さらにはコンセプトまで異なる別のルアーという側面もある。 メインアクションはロール主体。もちろんアクションは計算され尽くした末に到達した究極の動に調整されている。 130mmのボディサイズで、90mm並みのテールスライドアクションが出てしまうと、バタ付いた印象が拭い去れない。そのため、あえてテールスライドが起きる限界値のスピードを極限まで上げて設定されている。 つまり130でテールスライドを発生させるには、かなりのファストリトリーブが必要となる。そのスピードで表層を巻くこと自体が非常事態といえる(笑)。だが、非常事態がないとは言い切れないのが釣りの世界…。だからこそテールスライドの余白も残されて設計されている。 あくまでも通常のスピードで巻くと、細身であまり動かないロールアクション主体なのがバロール130の正体だ。 さらにもうひとつ、難攻不落と言われている、サヨリパターンにも効く…それがバロール130の強さのヒミツ。この場合、重要なのがサヨリパターン「にも」…の「にも」の部分。当然、バチなど他のパターンでも通用する。 また、130mmというレングスは東京湾を飛び出して、全国を視野に入れたサイズ展開といえる。
アングラーに与えられる余白部分のポテンシャルも充実
90、130ともにバロールは余白が多いルアーだ。余白とはつまり、使い切っていない秘めたるポテンシャルのこと。ノーマルで使っても、文句なく抜群の仕事をするバロールだが、ユーザーであるアングラーの腕が上達したときに備えて、意図的に余白が用意されている。 腕が上達したアングラーはその余白部分をチューンで埋めて、極限までシビアな東京湾奥戦を戦い抜くことができる。 具体的にはフックサイズを交換したり、チューニングウエイトを貼って、さらなるバロールの表情を引き出す。実際に前田さんが行っているチューンは、波が高い日にフロント部分にチューニングウエイトを貼って、水の中での粘り力を出している。さらに、飛距離をもっと出したいときには後方にウエイトを貼っている。ちなみに後方にウエイトを貼ると、横方向のアクションも潰すことができる。 このように、その日、その時のシーバスの機嫌に合わせて、マッチした表情を引き出すのがバロール上級者の楽しみ方といえる。