【漫画】登山の必須アイテムになった「熊鈴」。しかし電車や駅など「絶対に熊が出ない場所」にまで鈴の音は鳴り響き…
『レジャー白書2022』によれば、登山の参加人口は440万人(21年度)。一時のブームから落ち着きを見せたとは言え、今もたいへん多くの方が楽しんでいます。一方、登山を通じて遭遇した出来事や気づいたこと、”あるある”などをブログで発信し、人気を博しているのが主婦のたまごさんです。そのたまごさん、「熊鈴」の取り扱いが気になっているそうで――。 【最終ページ】電車内では熊鈴も<マナーモード>にしましょうね * * * * * * * ◆熊出没情報 近年、登山の途中で立ち寄った里山や低山の集落で「熊が出た」という話をよく耳にするようになりました。 一時期はニュースなどでもさかんに報道されていましたよね。 そのせいか、今まで熊鈴を用意することがなかった林道や人の居ない車道でも、しっかりと身につけ、鳴らしながら歩く機会が増えました。 上高地から横尾までの林道などでも、熊鈴を鳴らして歩く登山者が増えたように感じます。
◆人と熊、双方の安全のために 実際に林道を歩けば、その途中に 「野生の熊が生息している地域なので、鈴を鳴らしながらお進みください」 と記された看板はもちろん、共に熊避け鈴が設置されている区間もあります。 登山をする人の多くは、山を登るのと同様、自然のなかの静寂を楽しむことをその目的にしています。それだけに、自らシャンシャンという鈴の音を立てながら歩くのは、正直辛くもあります。 それでも熊と人間の距離が近くなった今の状況を考えれば、人間はもちろん、熊の安全を考えても、鈴を持ち歩くのは仕方ないことだと思います。
◆公共の場所でも… 一方で、あまりにも立てる鈴の音が大きい団体さんとたまに出会うことがあります。彼らと一緒に歩くと「さすがにこれは…」と思うことも。 しかも、熊が間違いなく出ないであろう、電車や駅のホームでまで鈴を鳴らし続ける方もいたりして「公共の場所で鈴を鳴らすのは止めて~」と思ってしまいます。 そうした方々は、集団で行動していたために立てる音に対して鈍感になっていたり、鈴の音を長く耳にしていたことで、すっかり慣れてしまったのかもしれません。
◆誰の目からも「登山客」と分かる状況でもあり 登山の前後に「ついうっかり」という心理、私もよくわかります。特に登山後は疲れているでしょうから、なかなか周囲にまで気がまわらなかったり。 でもみんながみんな、鈴の音に慣れているわけではありません。それでいて、音の主が誰の目からも「登山客」だと分かる状況でもあるわけで…。 「家に帰るまでが遠足」ではないですが、「家に帰るまでが登山」とよく言います。 公共の場所に着いたら、山モードから街モードへ切り替える。登山をこれからも長く楽しんでいきたい一人として、私自身、あらためて気を付けたいと思います!
たまご
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