2024年版 優れた中国製EV もう “バカ” にはできない「安価」で「高性能」な最新モデル 10選
シャオペンP7
シャオペン(Xpeng)は2021年にひっそりと欧州に進出し、徐々に販売エリアを拡大している。このP7は、テスラ・モデル3に対抗するEVだ。 P7はテスラの戦略から多くを学んでいる。後輪駆動と四輪駆動のバリエーションを持つセダンで、複数サイズのバッテリーと出力が用意されている。最高峰は合計出力472psと576kmの航続距離を誇る「パフォーマンス」仕様である。 重要なのは数字だけではない。ステアリングは、一部の新興ブランドには欠けているなめらかさがあり、ハンマーのような力強い電気トルクで楽々と加速できる。 車内スペース(特に後部座席)は十分すぎるほど広く、インフォテインメント・システムのソフトウェアは業界最高水準だ。
ジーカーX
ジーカー(Zeekr)Xはドイツ人がデザインし、スウェーデンで設計され、中国で生産されている電動クロスオーバーだ。 最高出力272psのシングルモーター後輪駆動モデルと合計出力428psのツインモーター四輪駆動モデルの2つのバリエーションがある。親会社である吉利汽車グループのSEA EVプラットフォームを使用しており、ボルボEX30とは兄弟車ということになる。 ボルボと同様、直線加速では圧倒的な速さを発揮するが、ゆったりとした乗り心地は街乗りに適している。そして、これもボルボと同じだが、ほぼすべての操作を14.6インチのタッチスクリーンで行う。 物理的なボタンで操作したい方にとっては、非常にフラストレーションが溜まるだろう。しかし、後部座席のスペースが広く、トランクもそこそこの大きさ(362L)なので、小型のファミリーカーとしては十分だ。
MG 5
EVのステーションワゴンはまだあまり多くない。ポルシェのタイカン・クロスツーリスモは、ステーションワゴンと呼ばれることを望んでいないようだし、最近登場したBMW i5ツーリングやフォルクスワーゲンID.7ツアラーなども高価だ。 前述したニオET5ツーリングも、本格的な販売が始まるのはこれからだ。そのため、今のところはMG 5が独自の市場を占めていると言えるだろう。容量479Lのトランクと、ロングレンジ仕様では公式航続距離400kmを誇り、合理的で実用的、無駄のないドライブにぴったりである。 特に英国では販売チャート上位の常連であり、ロンドン中心部を歩いていると、その効率性とコストパフォーマンスの高さを活かしてUberのタクシーとして活躍するMG 5をよく見かける。