2024年版 優れた中国製EV もう “バカ” にはできない「安価」で「高性能」な最新モデル 10選
BYDアット3
BYDという名前も徐々に浸透してきた。まだ聞き覚えがない人も多いかもしれないが、インターネットをよく使う人なら聞いたことがあるだろう。 革新性と販売台数でトップクラスのメーカーだが、欧州の乗用車市場に参入したのはつい最近のことだ。 その急先鋒がアット3である。タッチスクリーンを軽く指で押すだけで縦画面から横画面に切り替わる機能には、多くの人が魅了された。また、ギターの弦に着想を得たスピーカーデザインも注目された。しかし、はっきり言って、これらはあまり機能的なものではない。 ギミックに目を奪われずに冷静になってみると、広々としたよく考えられた電動SUVであることが分かる。実走行では約320kmの距離を簡単に走行でき、4年間/7万4500マイル(12万km)の保証と、8年間/12万4000マイル(20万km)のバッテリー保証がそれぞれ付いているのも心強い。
アイウェイズU5
これもまた、聞いたことのないブランドかもしれない。しかし、アイウェイズ(Aiways)は2017年の創業以来、飛躍的に成長してきた。 シンプルな設計・生産を誇りとしており、実車を見てもそれは認めざるを得ない。 例えば、ナビゲーション・システムは搭載されていない。その代わりに、スマートフォンのミラーリング機能を用意している。スマートフォンの優れたソフトウェアを有効活用してくれということなのだろう。 走りはやや平凡で、特徴に欠けるものの、リラックスできる。柔らかいスプリングのサスペンションは道路の凹凸をうまく吸収するが、最高出力204ps程度ではテスラファンの心を掴んでモデルYから乗り換えてもらうことはできないだろう。
BYDドルフィン
BYDは、ドルフィンが電動ハッチバックのクラスにおいて大きな話題を呼ぶと期待している。 サイズ的には、オペル・コルサ・エレクトリック(Bセグメント)とフォルクスワーゲンID.3(Cセグメント)の中間に位置するが、両車よりも手頃な価格となっている。 エントリーグレードの「アクティブ」は最高出力95psと非力だが、小さなバッテリーで340km(公称値)を走れる。中間グレードの「ブースト」は最高出力176psにパワーアップし、「コンフォート」グレードと「デザイン」グレードは最高出力204ps、60.4kWhのバッテリーを搭載し、公式航続距離は最長426kmに達する。 つまり、ほぼ全てのユーザーのニーズを満たす仕様があるということだ。 ドルフィンはアット3と多くの機械部品を共有しており、予想通り、この2台は運転感覚がよく似ている。確かに快適ではあるが、驚くほどのレベルではない。