2024年版 優れた中国製EV もう “バカ” にはできない「安価」で「高性能」な最新モデル 10選
優れた最新中国製モデル
中国車の進化のスピードは、前例がない。25年前、中国は「ルバオCA6410」のようなモデルを生産していた。これは、実質的にはオースチン・モンテゴのフロントエンドにオースティン・マエストロのリアエンドを組み合わせ、トヨタのエンジンを搭載したものだった。 【写真】日本にもいつかやってくるかも? 高性能な中国EV【MG 4、ニオET5、シャオペンP7を写真で見る】 (42枚) しかし今日、数十年にわたる経済成長、模倣品の創出、そして電気自動車(EV)への集中により、中国車は業界トップクラスにまで成長した。 安価でありながら信頼性も上昇傾向にあり、また、中国製の最新EVはエネルギー消費効率の高さでも上位にランクインしている。 価格重視の実用主義ばかりではない。インテリアの質感や運転の楽しさという点でも、欧州や日本、韓国のメーカーに追いつきつつある。 ここでは、母国を飛び出して激戦区の欧州で闘っている(または発売間近の)数多くの中国メーカーの中から、AUTOCAR英国編集部が選んだおすすめのモデルを紹介する。
MG 4
英国由来のブランドで、今は上海汽車(SAIC)の傘下にあるMGを大きく変えたモデル。長期保証付きの安価だが退屈なブランドから、注目に値するブランドへと(再び)変貌させた。 MG 4はシンプルに素晴らしいクルマであり、特別な表現や説明は必要としない。鍵となるのは、運転のしやすさである。スムーズな走りと、安心感のある強力なブレーキ、コーナリングでちょっとした楽しみをもたらす後輪駆動プラットフォームを備えている。 インテリアも合理的で、優れたレイアウトを採用。エアコンの温度調整などの操作性はフォルクスワーゲンID.3よりも良い。実走行テストでは、市販EVの中でもかなり上位に入る効率性が確認できた。 ツインモーター四輪駆動のホットハッチ仕様「MG 4 XPower」も販売されている。トラクションとパワーが追加されているにもかかわらず、それほど楽しいものではない。しかし、4万ポンド(約760万円)以下で合計出力435psを誇るクルマは他にほとんどない。