京都の定番「八つ橋」の一歩先へ ひと味違う本当に喜ばれるお土産とは?
3.阿闍梨餅 京都市左京区鞠小路通り今出川上ル(本店) これはかなり有名なお土産ですから、ご存知の方も多いかもしれませんが、餅粉をベースにした皮で粒あんを包んだ半生菓子です。阿闍梨(あじゃり)というのは比叡山で修行する高僧のことです。これを製造販売している「満月」のホームページによれば、この餅の形が比叡山で千日回峰行を行なう阿闍梨が被る網代笠を表したところから付いた名前だということです。これも大きなデパートや駅の売店で売っていますが、時によっては行列ができているぐらい人気の商品です。
おすすめのおみやげ 雑貨・工芸品編
これもまた京都には魅力的なものがたくさんあります。とは言ってもあまり高いものはお土産としてはふさわしくないでしょうから、手軽に買えるものの中から一つ二つ選んでみました。 1.「市原平兵衛商店」の箸 京都市下京区堺町通四条下ル ここも昔からあるお箸のお店です。かつて映画監督だった伊丹十三氏がそのエッセイの中で、「京都にある市原平兵衛商店の杉柾目利休箸が日本一の箸である」と書いておられました。日本一かどうかはわかりませんが、非常に使い心地の良い箸であることは確かです。箸の専門店というのは普段あまり訪れることはありませんが、こういうお土産を買って帰ってプレゼントすると、とても喜ばれるのではないかと思います。
2.「二十三や」の櫛 京都市下京区四条通河原町東入真町85 二十三やというのは唐(十)からやってきた櫛(九四)という語呂合わせで十+九+四 で合計二十三という数字になります。ほかに十三やというお店もありますが、これは櫛が苦死につながるということで九と四に置き換えて足したのが名前になったということです。 本ツゲの櫛で、ここの櫛は使い心地がよく、一生ものと言っても大げさではありません。私も三十年前から使っており、いつも櫛のケースが先にボロボロになってしまうので、ケースだけを買いに行くぐらいです。大切な人へのプレゼントとしては最適でしょう。 もちろん、これらのお土産以外にも数えきれないくらいたくさん、魅力的なお土産はあります。そういったお土産の数々を自分で探すのもまた京都旅行の楽しみではあります。今回ご紹介したものを参考にしながら、ぜひ本当に喜ばれるお土産を探してみてください。 (経済コラムニスト・大江英樹)