米国でも価格高騰の「銅」ケーブルの盗難相次ぐ: 特にEVチャージャー施設で
■ケーブル内の「銅」が狙われている
狙われているのはケーブル内の「銅」だ。 銅の国際価格は2024年5月に2年ぶりに最高値を更新した。国際指標となるロンドン金属取引所(LME)3カ月先物は、今年5月20日(日本時間)に一時、1トン1万1100ドル前後をつけた。2020年初頭の1トン5000ドルから約2倍の価格だ。 銅は電気を通しやすい。そのため、脱炭素化の潮流の中で、EVの心臓部から太陽光・風力発電の送電ケーブルまで、需要が拡大している。生成AIの普及を背景に、今後増えるデータセンターの送電ケーブルにも必要な素材だ。 コロナ禍が収束し、各種の建設事業が再開したことも、電線やケーブル需要を高め、銅の価格を釣り上げている。 ブルームバーグによると、「レベル2充電器」と呼ばれる低速充電ケーブル1本には、約2.3キロの銅が含まれている。現状、約21ドル(約3000円)相当だ。 この続きは、オルタナ・オンラインでお読みください。 ■盗難・破壊防止対策の投資はかさむ ■監視システム以外にも様々なソリューションが ■欧州でも同様の被害が