マチュアな女性が愛するエレガントシューズ「ロジェ ヴィヴィエ」を知っていますか?
連載「迷い世代の服選び」
スタイリストのおおさわ千春さんが、「何を着たらいいのかわからない」と悩みがちな“迷い世代”の大人に向けて、おすすめのファッションアイテムをご紹介する連載。今回は、エレガンス派の女性からの絶大な人気を誇るロジェ ヴィヴィエをフィーチャー。定番から新作、アクセサリーまでその魅力に迫ります。
足元からエレガンスが香り立つ、ロジェ ヴィヴィエ
皆さんは、自分にとっての定番ブランドがありますか? 特にシューズは、足に合う・合わないがあるので、自分にぴったりの一足が見つかるブランドをいくつか見つけておくといいと思います。 今回ご紹介するロジェ ヴィヴィエは、エレガント派の女性にとって、絶対に外せないブランドのひとつ。私がロジェ ヴィヴィエに出会ったのは、まだブランドが日本に上陸する前のパリ。 カフェでお茶をしていた格好いいマダムが履いていたのがロジェ ヴィヴィエで、「なんて素敵な靴なの!」と衝撃を受けました。ラグジュアリーメゾンのツイードジャケットとシルバーのスクエアバックルが輝くパンプスの組み合わせが洗練されていて、しかも気負うことなく“普段着”として着こなしている姿は、まさに私の憧れのパリマダムそのものでした。 その後、日本でも絶大な人気を誇るようになりますが、私のイメージは、ファースト・インプレッションのままで、「マチュアな女性が愛するエレガントなシューズが見つかるブランド」。一朝一夕では醸し出せない「真のエレガンス」と、それを自然体で楽しむという「マチュアな余裕」が、このブランドの軸になっていると思います。最近ではビジュー付きのスニーカーが大ブレイクしていますが、カジュアルな中にも、ほんのり甘さが香るデザインが、まさにロジェ ヴィヴィエらしさだと思います。
どんなスタイルにも映えるアイコニックな「ベル ヴィヴィエ」
スクエアバックルがモダンなアクセントになった「ベル ヴィヴィエ」は、1965年の誕生以来、変わらぬデザインを受け継ぐブランドのアイコン。先ほどお話ししたパリマダムが履いていたのもこの靴でした。実は私には、この靴にまつわる忘れえぬエピソードがもうひとつあるのです。 私の知人であり、ある有名なジャパンブランドの社長がこの「ベル ヴィヴィエ」の4.5cmヒールのパンプスの大ファンで、お会いすると必ずこの靴を履いているのです。聞けば、彼女のシューズクロゼットはこの靴で埋め尽くされ、ほぼ全色揃っているのではないかというほどのコレクターだそう。 彼女は「私の足は、もう“ロジェ ヴィヴィエの足”になっているから、この靴でないと疲れちゃうの」と笑い、どんな服にも「ベル ヴィヴィエ」の4.5cmヒールを合わせているとのこと。その話を聞いた私は、「人生を一緒に歩む靴があるなんて素敵!」と感激。しかも、彼女が社長を務めているのは、日本を代表するモードブランドゆえ、個性的な服をお召しになっていることも多いのですが、「ベル ヴィヴィエ」は、どんな服にも馴染んで“彼女のスタイル”の一部となっているのです。彼女を見て、改めてロジェ ヴィヴィエの懐の深さを思い知り、「名品」とはまさにこういう靴のことを言うのだと納得したのです。 甲が浅めで足がほっそりと見え、かつ4.5㎝のチャンキーヒールなので安定感も抜群。もしも「マイ定番シューズ」がまだ見つかっていないという方は、是非トライしてみてください。お揃いのバッグもタイムレスなデザインで長く愛用できると思います。 〔写真〕 1「ヴィヴ カバ:ホワイト」(縦17×横22×マチ8.5㎝)39万1600円、2「ヴィヴ カバ:ブラック」(縦22×横29×マチ11㎝)38万3900円、3「ベル ヴィヴィエ:グレージュ」(ヒール高4.5㎝)11万1100円、4「ベル ヴィヴィエ:ブラック」(ヒール高4.5㎝)11万1100円、5「トランペット:ホワイト」(ヒール高0.5㎝)10万6700円/すべてロジェ ヴィヴィエ(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン)