「同居20年以上の夫婦」における離婚件数が急増中!? 40~50代が知っておきたい「熟年離婚のお金事情」とは? 熟年離婚の原因も解説
熟年離婚による財産分与で退職金が半分になる?
老後の重要な資金である退職金も給与の後払いの性質を持ち、離婚による財産分与の対象になります。一般的には、退職金総額×婚姻期間÷勤続期間で財産分与の対象となる退職金額を計算し、互いの話し合いによって分割割合を決定します。 話し合いで決まらない場合は調停や裁判となりますが、分割割合は2分の1になることが多いようです。また、退職金だけでなく、婚姻期間中に夫婦で築いた貯蓄や持ち家なども財産分与の対象となります。
まとめ
離婚時の年金分割と財産分与を紹介しましたが、厚生年金20万円、退職金1000万円、婚姻期間中の貯蓄が1000万円の人は、離婚により、厚生年金10万円、退職金500万円、貯蓄500万円となる場合もあり、熟年離婚によって厳しい老後生活を送ることになる可能性もあります。 40代、50代から夫婦関係を維持・改善することにも注力し、熟年離婚に対して対策をすることも立派な資産保護となるのではないでしょうか。 出典 厚生労働省 令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況 内閣府 「離婚と子育てに関する世論調査」の概要 内閣府 共同参画 2010年7月号 日本年金機構 離婚時の年金分割 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部