「なでしこジャパン」19歳・谷川萌々子、クロスに合わせ右足ゴール 3年後のW杯へ「笑って終われるように」と決意
◇26日 サッカー国際親善試合 なでしこジャパン4―0韓国(国立競技場) 女子日本代表「なでしこジャパン」(世界ランキング7位)が女子韓国代表(同19位)に4―0で快勝。前半は32分に右CKから北川ひかる(ヘッケン)がヘディングで先制点を挙げ、その後に2点を追加。後半11分には19歳の谷川萌々子(ローゼンゴード)が右足で流し込んだ。 なでしこの将来を背負うヒロインが輝いた。後半開始から出場した谷川がスケールの大きなプレーで国立に集まった観客を沸かせた。歓喜の瞬間は後半11分。谷川は長谷川にボールを預けると、「クロスにはしっかりと入っていきたいと思っていた」という試合前の思いの通り、勢いよくゴール前に駆け上がった。 右に開いた守屋にボールが展開されると「フリーだと思ったので、手を挙げて都弥さんの方を見て気づいてもらうようにした」。左手を挙げた背番号16に届いたクロスを迷わず右足で一閃(いっせん)。鮮やかにネットを揺らし、ゴールショーの大トリを飾った。 今夏のパリ五輪では1次リーグのブラジル戦で高難度のループ弾を決めるなど大きなインパクトを残した。しかし、故障の影響で準々決勝の米国戦を欠場。消化不良に終わると、今季は期限付き移籍先のスウェーデンのローゼンゴードで得点王争いを演じてきた。 3年後の女子W杯ブラジル大会を目指し、「3年後、笑って終われるように日々、その日を想像して過ごす必要がある」と決意を示す。そして、主軸を担う自覚と責任も「段々増してきた」という。3年でつぼみを膨らませ、ブラジルで色鮮やかな”なでしこの花”を咲かす。
中日スポーツ