「英語できないです」キャプテンを打診された山下杏也加のまさかの返しに「イングランドでやってるんだろう」
[10.26 国際親善試合 日本女子 4-0 韓国女子 国立] 佐々木則夫監督代行が前日会見で示唆していたとおり、この日のゲームキャプテンはDF熊谷紗希(ローマ)ではなく、GK山下杏也加(マンチェスター・C)がキャプテンマークを巻いてゴールマウスに立った。 【写真】「かわいい3人」「癒されます」…影山優佳さんがなでしこ戦士との3ショット公開 山下によると、佐々木監督代行から打診があったのは国立での前日練習前のウォーミングアップ時。「国立での練習前に体を温めているときに『キャプテンにしようと思う』と」。思わず出た言葉は「英語ができないです」。レフェリーとのコミュニケーションなどで当然、英語が必要な場面もあるが、守護神からのまさかの返しに佐々木監督代行は「イングランドでやってるんだろう」と苦笑いしたという。 「自分でいいのかなって。今までずっと(熊谷)紗希さんに甘えていた」。改めて考えさせられた山下は「試合が始まる前にキャプテンとして伝えないといけないことを全然準備できていなかったので、(熊谷に)『試合前の円陣は紗希さんお願いします』と話したら『やらないでしょ』と言われたので、なんとかつなぎました」と明かし、「キャプテンをやるのは小学生以来だったので、そういう話とか、『勝って夢フィールドに帰ろう』と伝えたんですけど、『夢フィールドか』って反応だったので、ちょっと違ったみたいです」と照れ笑いを浮かべた。 佐々木監督代行は「これまで主軸のGKとしていろんな経験をしてきたが、キャプテンという重責もプラスした中でプレーすることで、彼女自身がもう一つステップアップするきっかけになってほしい」と、山下をゲームキャプテンとした狙いについて説明。「後ろでコントロールしている彼女自身が言葉でも表現できるよう、経験を積ませたい思いもあった。しっかり役目を果たしてくれた」と、その振る舞いを評価していた。