ユヴェントスがCL連勝! 序盤に2名負傷、後半守護神退場の逆境乗り越えライプツィヒに逆転勝利
チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第2節が2日に行われ、ライプツィヒ(ドイツ)とユヴェントス(イタリア)が対戦した。 ホームチームのライプツィヒは19日に行われた第1節でアトレティコ・マドリード(スペイン)に1-2で敗れ、黒星スタート。ただし、ブンデスリーガではここまで3勝2分と無敗をキープしており、欧州の舞台で今季白星を狙う。対するユヴェントスは、CL第1節のPSV戦(○3-1)も含めてここまで公式戦無敗。セリエAの戦いでは無失点と安定した戦いを見せており、2年ぶりに帰ってきた欧州の舞台でも躍進が期待される。 試合は立ち上がりの6分、ユヴェントスにアクシデントが発生。グレイソン・ブレーメルの負傷により急きょフェデリコ・ガッティを投入。早い時間帯で交代カードを切らされると、続く12分にはニコラス・ゴンサレスまでも右太ももを負傷。フランシスコ・コンセイソンとの交代を余儀なくされ、ユヴェントスは試合序盤で2つの交代枠を使うこととなる。 不穏な空気が流れながらも、ユヴェントスは試合を優勢に進めたが、30分に均衡を破ったのはライプツィヒ。左サイドに流れてクリアボールを拾ったロイス・オペンダがボールを持ち運び、背後をめがけたスルーパスを通すと、抜け出したベンヤミン・シェシュコがファーストタッチから左足を振り抜く。強烈な一撃はクロスバーを叩いてゴールに吸い込まれ、ホームチームが1点をリードして前半を終えた。 後半に入ると、立ち上がりの50分に再び試合が動く。ユヴェントスは敵陣へ押し込んだ状態のなか、F・コンセイソンが敵陣中央で前を向いて左サイドへ展開。アンドレア・カンビアーゾが低弾道のクロスボールを送ると、ニアサイドに飛び込んだドゥシャン・ヴラホヴィッチがダイレクトで合わせる。一瞬の動き出しで相手DFの前に入った9番が、見事な駆け引きから“らしい”ゴールを奪い、ユヴェントスが試合を振り出しに戻した。 だが、直後の59分にはユヴェントスがまたもアクシデントに見舞われる。57分、ライプツィヒは流れるようなパスワークからシャビ・シモンズが前を向き、最終ライン裏のスペースへスルーパスを送ると、抜け出したオペンダがこのボールに反応。飛び出してきたGKミケーレ・ディ・グレゴーリオが、ボックス外でボールに手に当ててしまい、OFR(オンフィールドレビュー)の末に退場処分が言い渡される。ユヴェントスは数的不利での戦いを強いられただけでなく、GKマッティア・ペリンの投入で最後の交代カードを切ることに。同時にドウグラス・ルイスもピッチに送り出した。 この交代直後のフリーキックで、X・シモンズがボックス手前から右足を振り抜くと、これが入ったばかりのD・ルイスの腕に直撃。再びOFRが介入し、ライプツィヒにPKが与えられた。このPKをシェシュコがゴール右下に叩き込み、ライプツィヒが再び前に出た。 ユヴェントスとしては最後の交代カードを切った直後、数的不利となってビハインドを追いかける展開を強いられたが、直後の68分にまたもストライカーが躍動。連動したハイプレスで敵陣右サイドでボール奪うと、ボックス手前で顔を上げたヴラホヴィッチが左足一閃。狙い澄ましたミドルシュートでゴールネットを揺らし、再びスコアは同点となった。 このまま2-2で終盤に向かったが、スリリングな試合はこのままでは終わらない。82分、ライプツィヒはX・シモンズの持ち出しでカウンターに出ようとしたものの、ウェストン・マッケニーが見事なタックルでこれを阻止。ルーズボールを拾ったピエール・カルルが敵陣へ持ち運び、ニコロ・ファジョーリを経由してF・コンセイソンにボールが渡ると、ボックス右から相手2枚の間をドリブルで突破。左足で冷静に流し込み、遂にユヴェントスが逆転に成功した。 ホームでなんとしてでも勝利が欲しいライプツィヒは9分間にも至った後半アディショナルタイムも含めてここから反撃に出たものの、最後まで3点目を挙げることはできずにタイムアップ。序盤の負傷者発生というアクシデント、そして退場者を出したことをも跳ね除けたユヴェントスが、敵地でライプツィヒを破りCLで2連勝を飾った。 次節、ユヴェントスは22日にシュトゥットガルト(ドイツ)と、ライプツィヒは23日にリヴァプール(イングランド)と、共にホームで対戦する。 【スコア】 ライプツィヒ 2-3 ユヴェントス 【得点者】 1-0 30分 ベンヤミン・シェシュコ(ライプツィヒ) 1-1 50分 ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(ユヴェントス) 1-2 65分 ベンヤミン・シェシュコ(PK/ライプツィヒ) 2-2 68分 ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(ユヴェントス) 2-3 82分 フランシスコ・コンセイソン(ユヴェントス)
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