東芝が「暫定」決算会見(全文1)決算提出を延期せざるを得ない事象が発生
東芝は14日、2016年度4~12月期連結決算の発表を延期し、監査法人承認前の暫定的な決算を公表した。米原発事業関連での損失額は7125億円に上り、純損益は4999億円の赤字となる見通し。昨年12月末時点での株主資本は1912億円のマイナスで、債務超過に陥る。この苦境を脱するために、半導体メモリー事業の分社化では、自社の出資比率が50%未満になることも辞さない方針を示した。以下はその全文。 【写真】東芝が「暫定」決算会見(全文2)半導体はいろいろオファーもらっている
決算発表の延期で多大なるご迷惑、心よりおわび
司会:ただ今より、2016年度第3四半期および通期の業績見通し、ならびに原子力事業におけます損失発生の概要、対応策等につきましてご説明を始めさせていただきます。最初に本日の出席者をご紹介申し上げます。代表執行役社長、綱川智でございます。取締役、監査委員会委員長、佐藤良二でございます。代表執行役専務、平田政善でございます。執行役常務、原子力事業部長、畠澤守でございます。申し遅れましたが、進行を務めます、広報・IR部、長谷川でございます。それではまず、冒頭、綱川よりごあいさつを申し上げます。 綱川:綱川でございます。本日はご多忙の中、多数お集まりいただきまして誠にありがとうございます。本日は、当初、第3四半期の決算発表ということで案内をさせていただいておりましたけれども、第3四半期報告書の提出期限を延長せざるを得ない事象が発生したことに伴いまして、予定しておりました決算発表についても延期させていただきます。皆さまには多大なるご迷惑をお掛けすること、心よりおわび申し上げます。 第3四半期報告書の提出延長の理由につきましては、取締役、監査委員会委員長の佐藤からご説明させていただきます。そのあと、私から2016年度第3四半期の累計の見通し、それから2016年度業績と、株主資本と純資産の見通しなど、ならびに原子力事業における損失発生の概要と対策案などをご説明させていただきます。それでは佐藤監査委員長、よろしくお願いいたします。