もういらない…。“構想外”=ほぼクビ状態の名手10人。今夏の放出が確実な実力者たち
2024/25シーズンの欧州主要リーグの移籍市場が開いており、連日のように選手の移籍が決まっている。しかし、所属クラブで構想外になりながらも、まだ新天地が決まっていない選手も大勢いる。今回は、チームでの居場所を失い、今夏の放出が確実視されている10選手を紹介する。成績や移籍金は『transfermarkt』を参照
FW:ロメル・ルカク(ベルギー代表) 生年月日:1993年5月13日 所属:チェルシー(イングランド) 23/24リーグ成績:32試合13得点3アシスト(ローマ) 新体制となってから若手を中心にチーム作りを行っているチェルシーは、トップチームだけで44人もの選手を抱えている(クラブ公式ホームページを参照)。その中で最大の余剰戦力となっているのが、今夏のユーロ2024(欧州選手権)にも出場したベルギー代表FWロメル・ルカクだろう。 2021/22シーズンに1億1300万ユーロ(約180億円)もの移籍金でチェルシーに復帰を果たしたルカクだったが、プレミアリーグでわずか8ゴールに留まるなど期待を裏切る結果に。すると、同シーズン終了後の「インテルに戻りたい」発言も相まって構想外となり、2022/23シーズンは希望通りインテルにローン移籍という形で復帰を果たした。 しかし、そのインテルも他クラブとの交渉によって裏切る形となり完全移籍とはならなかった。チェルシーに戻ってきたルカクに対してはいくつかのオファーが届いたが、はサウジアラビアのアル・ナスルへの移籍を本人が断って破談に。最終的に恩師ジョゼ・モウリーニョ監督が率いるローマへのローン移籍が決まった。 そして今夏に再びチェルシーへと復帰を果たしたが、当然ながら若いチームに31歳の彼の居場所はない。依然として構想外であり、移籍先を探している状況だが現状は見つかっていない。ネックとなっているのが年俸1690万ポンド(約32.1億円)という高い給料で、これを負担できるクラブは限られてくる。今夏にチェルシーは完全移籍のオファーのみ受けるそうで、ルカク本人が年俸を下げる決断をしなければ、いつまでも新天地が決まらないだろう。