もういらない…。“構想外”=ほぼクビ状態の名手10人。今夏の放出が確実な実力者たち
DF:ジョアン・カンセロ(ポルトガル代表) 生年月日:1994年5月27日 所属:マンチェスター・シティ(イングランド) 23/24リーグ成績:32試合2得点4アシスト(バルセロナ) ジョアン・カンセロほど評価が分かれる選手はそうそういない。ファイナルサードに押し込んだ際には彼以上の頼りになるSBはほとんどいないが、自陣に押し込まれた際はクロス対応やボックス内での守備に大きな不安を残す。 マンチェスター・シティに所属しているカンセロは2022/23シーズンの冬の移籍市場にて、ジョゼップ・グアルディオラ監督との関係が悪化してバイエルン・ミュンヘンへ半年間のローン移籍。夏のプレシーズンマッチでもう一度マンチェスター・シティのユニフォームを身にまとったが、2023/24シーズンはバルセロナへとローン移籍となった。 バルセロナではリーグ戦32試合に出場と主力に定着したが、パリ・サンジェルマンとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグで集中力を欠くプレーでPKを献上するなど、依然として守備には大きな課題を残している。それでも貢献度は高かったことから買い取りも噂されたが、現状ではマンチェスター・シティに復帰をしている。 カンセロとマンチェスター・シティの契約は2027年夏まで残っており、このままだと完全な余剰戦力となる。古巣ユベントスやインテルなども興味を示しているようだが、現状は大きな進展がない。昨夏も9月1日に移籍が決まったように、今夏もギリギリで去就が決まる可能性がありそうだ。
MF:アルトゥール・メロ(元ブラジル代表) 生年月日:1996年8月12日 所属:ユベントス(イタリア) 23/24リーグ成績:33試合2得点4アシスト(フィオレンティーナ) アルトゥール・メロはユベントスからリバプールへとローン移籍した2022/23シーズンに公式戦1試合出場に留まったことで“終わった選手“と位置付けられていた。 再起を図った2023/24シーズンは同じセリエAのフィオレンティーナへとローン移籍。すると、前シーズンまで相次いで怪我をしていたのが嘘のようにフル稼働し、1シーズンでキャリア最多となるリーグ戦33試合に出場した。フィオレンティーナが保有していた買い取りオプションは行使されなかったが、復活を証明するには十分なシーズンだった。 晴れてユベントスへと戻ってきたアルトゥールだが、チアゴ・モッタ新体制では構想外となっており、再び今夏に新天地を探すことになるだろう。プレミアリーグやセリエAのクラブが獲得に関心を示しているそうだ。 アルトゥールのネックなポイントはスペ体質ということで、グレミオ時代から足首の負傷を繰り返している。これまでの経歴を踏まえると、フィオレンティーナでの稼働率の高さは出来過ぎとも言えるが、ヴィオラでのパフォーマンスはアルトゥール本人にとっても、彼をユベントスにとってもポジティブな内容だった。適切なオファーさえ届けば、すんなりと移籍が決まる可能性もあるだろう。