コロナ禍で乳幼児の子育て環境も激変 育児用調製粉乳・ベビーフード市場は「安心の提供」がキーワードに
出生数の減少が続く中でも底堅い需要を維持してきた育児用調製粉乳とベビーフード市場だが、新型コロナウイルス感染拡大による子育て環境の激変で大きな転換点を迎えている。特に外出自粛と在宅時間の増加は生活スタイルに大きく影響し、乳児用液体ミルクやベビーフードの買い回りに変化が進む。出生数の減少は来年にかけて深刻化することが懸念されるが、今まで以上に子どもの健康に対する関心は高まることが予想されることから、メーカー各社は栄養や機能などの価値を強化したラインアップ展開を強めているようだ。母親をはじめとする育児参加者のコミュニケーション機会も減少し、子育てへの不安は例年以上に高まっているといってよい。ユーザーとしっかりと向き合った商品・サービスによる安心の提供が求められる重要局面を迎えそうだ。
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日本食糧新聞社