「新NISA」4つの特徴を改めて確認!つみたて投資枠で「月3万円×年率3%×30年間」の積立投資もシミュレーション
今から1年前、NISA制度が大きく変わり、新NISAがスタートしました。 筆者はFPとして働いており、新NISAのスタートとともに資産運用に関する相談が増えました。資産運用未経験者が、新NISAをきっかけに始める方も増えました。 ◆新NISA・つみたて投資枠で「月3万円×年率3%×30年間」、いくらになる? 資産運用は元本割れしてしまうリスクも事実ありますが、リスクの知識を得て理解すれば、効果的に資産を増やすことができます。 そこで今回は、旧NISAと新NISAでどのような違いがあるのか、新NISAの特徴やリスクも含め改めて振り返ります。 また、実際にNISAを使って積立投資した場合、将来どのようなパフォーマンスが期待できそうか、簡易ながら運用シミュレーションの一例も確認していきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【新NISA】そもそもNISA(ニーサ)ってどんな制度?
NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)は投資で得た利益が非課税になる、国の税制優遇制度です。制度のスタート自体は2014年ですが、2024年1月からは内容を拡充した「新しいNISA(新NISA)」となりました。 通常の証券口座(特定口座や一般口座)では、投資で発生した利益に対して20.315%(所得税15.315%、住民税5%)の税金がかかります。NISA口座ではこれが非課税となるのです。 今回は2年目を迎えた「新NISA」について、基本的な知識を整理していきましょう。
2年目を迎えた「新NISA」制度の基本を整理!
NISA口座は一人1口座しか開設できません(※1)。ただし1つの口座で「成長投資枠(※2)」と「つみたて投資枠(※3)」の両方を使って投資をおこなうことができます。また2つの枠の非課税保有限度額(総枠)は1800万円(うち成長投資枠1200万円)となっています(※4)。 まず、成長投資枠とつみたて投資枠の内容を見ていきましょう。 新NISA「成長投資枠」 ・年間投資上限額:240万円 ・非課税保有期間:無期限 ・投資対象商品:上場株式・投資信託など 新NISA「つみたて投資枠」 ・年間投資上限額:120万円 ・非課税保有期間:無期限 ・投資対象商品:金融庁の基準を満たす「長期の積立・分散投資」向けの投資信託 次では、新NISAのポイントを、旧NISAからの変更点も交えながら具体的に紹介していきます。 ※1:金融機関の変更は年単位で可能です。 ※2:旧NISA「一般NISA」の後継 ※3:旧NISA「つみたてNISA」の後継 ※4:新NISAでは、商品を売却した場合、翌年以降売却した商品の取得金額の分だけ非課税投資枠が復活し、枠の再利用が可能となっています。