【食品スーパー業界2023】コロナ下で獲得した新需要を伸ばし利益水準を向上へ
需要が伸長する惣菜は店舗のライブ感・シズル感を高める要素としても重要(ライフ豊洲店)
スーパー各社の2022年度業績は、総じて既存店が前年売上げを超えず、減益基調で推移している。家庭内に偏重していた食事機会が変化し、仕入れ原価・光熱費が高騰したことが主な原因だ。外部に起因する経費増が緩和される見通しは立たず、消費者は食に対する節約志向を強めている。スーパーにとって苦境は続くが、現在地点を確かめてみると、主要チェーンの利益水準は多くがコロナ以前よりも依然として高い。スーパーにはコロナ下で獲得した需要があり、今後の展望もその需要から開けそうだ。各社が示す2023年の戦略は、コロナ下で鍛えた土台の上に築かれていく。
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日本食糧新聞社