外反母趾は予防できる?整形外科の専門医に聞く発症する3つの原因!"靴選び"に対策のヒントがあった
毎週木曜日の『CBCラジオ #プラス!』では、多治見スマートクリニックの整形外科専門医・福田誠先生が、いつまでも歩くための健康に関する情報を紹介しています。9月19日の放送で取り上げたのは、親指が外側に曲がってしまう「外反母趾」について。「原因は大きく分けて3つ」という福田先生、その原因について解説します。 【動画】今すぐできる簡単ストレッチ!外反母趾の進行を予防するエクササイズはこちら【1分18秒~】
外反母趾と内反小趾
外反母趾とは、足の親指(母趾)が外側(外反)の小指の方に曲がってしまう状態のことです。親指の付け根の部分が飛び出して見えていく特徴があり、親指が曲がるだけではなく、靴に当たって痛みを伴うことが多いです。 実は番組アシスタントの山本衿奈、過去に内反小趾と診断されたことがあります。これは小指が内向き、つまり親指側に向かっていく状態のこと。外反母趾と同じように靴などで圧迫を受けることで内側に曲がってしまいます。 つまり、足の親指にできるのが外反母趾、小指にできるのが内反小趾です。
3つの要因
外反母趾の原因の一つは「靴の選び方」。特に先が細いハイヒールやタイトな靴を長い時間履いていると、親指が押されて曲がってしまいやすくなるそう。 山本「確かに小学生の時に、デザインは気に入ってるけど、ちょっときつい靴を履いてたなというのを思い出しまして。予防のためにも靴選びが大切なんですね」 福田「僕の世代って(40代)ジュリアナ東京ってあった。ピンヒールのキュンキュンの靴みたいな。あの世代の方っていま猛烈に外反母趾になってるんですよ」 また、変形性膝関節症でO脚になると、地面を足の裏でまっすぐ接地できなくなり、その影響で外反母趾になりやすいそうです。福田先生がこれまで変形性膝関節症の治療で訪れる方は、ワンセットのように外反母趾を伴っている方が多い印象とのこと。 さらに原因は遺伝的要素が多いといいます。祖母の親指が昔曲がっていたなど家族に外反母趾だった人がいると、その影響を受けることがあるということです。 痛みも伴い、日常生活に支障をきたすかもしれない外反母趾。合わない靴、膝の悪化、そして遺伝が、引き起こす大きな要因となるようです。