C大阪の大久保嘉人が挑む開幕4試合連続ゴール記録の価値とは?
プロ21年目にして初体験となる開幕から3試合連続ゴールを決め、限界説を吹き飛ばす活躍を演じているセレッソ大阪のベテラン、38歳のFW大久保嘉人が2つのタイ記録をかけて、ホームのヤンマースタジアム長居に清水エスパルスを迎える10日の明治安田生命J1リーグ第3節に挑む。 1993年の船出から29シーズン目を迎えたJ1リーグの歴史のなかで、開幕戦から4試合以上続けてゴールを決めた選手は史上5人、外国籍選手では初めてとなった2017シーズンのFWラファエル・シルバ(当時・浦和レッズ、現・武漢卓爾職業足球倶楽部)を最後に出ていない。 歴代最長記録は、いま現在はセレッソの代表取締役社長を務めるFW森島寛晃が、セレッソのエースとして1998シーズンにマークした7試合連続。これに1993シーズンのFW前田治(横浜フリューゲルス)、1994シーズンのFW城彰二(ジェフ市原)、1998シーズンのFW柳沢敦(鹿島アントラーズ)、そしてR・シルバが4試合連続で2位タイにつけている。 大久保が清水戦でゴールを決めれば2位グループに名前を連ねるだけでなく、21世紀に入ってから開幕4試合連続ゴールを決めた初めての日本人選手となる。さらに前出の5人はいずれも10、20代でマークしていて、38歳9ヵ月の大久保は歴代最年長での達成者となる。 大久保自身のキャリアを振り返れば、開幕うんぬんを抜きにして、同じシーズン中に3試合連続ゴールをマークしたのは、今シーズンを含めて8度目となる。このなかで4試合連続にまで伸ばしたケースが2度あり、清水戦では自己最長記録に並ぶかどうかもかかってくる。 2度の4試合連続ゴールは、いずれも川崎フロンターレ時代にマークした。 最初はヴィッセル神戸から加入して1年目の2013シーズン。8月10日のFC東京戦を皮切りにヴァンフォーレ甲府、アルビレックス新潟、大宮アルディージャ戦で計5ゴールを叩き込み、最終的には26ゴールをあげてキャリア初の得点王に輝いた。