1万円台で大満足! 食のプロが通うハイレベルでリーズナブルな店 3選
da olmo 東京都港区虎ノ門5-3-9 ゼルコーバ5 1F tel. 03-6432-4073 営業時間/11:30~14:00L.O.(火~金曜のみ)、18:00 ~ 21:00L.O. 定休日/日曜、祝日 Instagram/@da_olmo ※コペルトとして¥660 推薦者/フードライター・佐々木ケイさん 食に関しては幅広く、旅、ワインをはじめとする酒類全般の記事を編集・執筆。JSA認定ワインエキスパート。 Instagram/@sasaki__kei
「ドム」@池尻大橋
「一見シンプル。なのに、〝飲ませにくる〟粋な仕掛けが満載」 推薦/門前 直子さん 池尻大橋駅からほんの数分。居酒屋の脇を抜け、ビルの外階段を上る。住所表記は2階だけど、体感では3階。通りがかっただけでは到底たどり着けそうもない場所に、ワインバー「dom」はある。「静かで穴場的な立地。コースでもアラカルトでもOKで、気負わずに行ける。近所だったら日参してしまいそう」と門前直子さんが絶賛する店がこちら。 一歩入ると、カウンターに並ぶ古い真空管ラジオが目に入る。店内はヨーロッパや日本のヴィンテージ家具、ラフな床、そして壁面に映し出されるモノクロ映画で構成され、どこを切り取っても絵になる空間。ソファ席もあり、友人の家みたいにくつろげるのもうれしい。内装は、シェフの米盛さんが自身で行ったという。テーマは特に決めず「よさげなヤツ」を集めて完成したと笑うが、隅々まで美意識を宿しているのが伝わってくる。
米盛さんの妥協のない仕事ぶりは、もちろん料理にも発揮されている。スイーツのように可憐な「イチジク、ブラッティーナ、ビーツのサラダ」は、いちじくのほろ苦さとビーツの大地の香りをブッラータチーズのクリームが包み込む一品。ロワールの軽い赤ワインを合わせると、食材のアロマがぐっと強調され、目にも舌にも秋の気配が広がる。スライスすることなく、切り身がそのまま皿にのってくるカルパッチョも大胆な一皿だ。 「イチジク、ブラッティーナ、ビーツのサラダ」(2人分¥2,900)、グラスワインは¥1,000~。写真は1人分。