ブラックのセラミックケースとブルーの文字盤が月夜を演出 細田雄人のイチオシは、ブランパン フィフティ ファゾムス バチスカーフ コンプリートカレンダー ムーンフェイズ
夜空をイメージしたブランパン!
エンジン時計委員が、いま、腕元を彩りたい洒脱な1本をセレクト! 最新の腕時計でもトレンドはカラーダイアル。いま最も注目を集めているのは、微妙な色彩のいわゆるニュアンス・カラーだ。今回は印象的なのブルーの文字盤がが鮮やかなブランパンフィフティ ファゾムスを紹介する。 【写真4枚】ブルーダイヤルとブラックセラミックのケースに映える月夜のムーンフェイズ ブランパンの最新作の詳細画像はコチラ ◆エンジン時計委員、細田雄人のイチオシはこれ! ◆ブランパンフィフティ ファゾムス バチスカーフ コンプリートカレンダー ムーンフェイズ 日付、曜日、月のフルカレンダーとムーンフェイズ表示を取り入れたモデルの最新作では、ブラックセラミックのケースにカム型連結ピンによるリンクで特許を取得した同素材のブレスレットを初めて採用する。黒ずくめの外装とコントラストを成すブルーダイアルは、繊細なグラデーションとサンレイ仕上げによって表情が微妙に変化して美しい。自動巻き。パワーリザーブ約72時間。ケース直径43.6mm、300m防水。386万1000円。 ◆魅力的で高貴な印象のブルー文字盤 ブランパンのブルーダイアルが大好きだ。繊細なサンレイ仕上げを潰さないように塗布されたブルーラッカー文字盤がそこにあるだけで、大ぶりなダイバーズウォッチもクラシカルなパイロットウォッチも、いつもの3割増しで高貴に見える。特に「フィフティ ファゾムス バチスカーフ コンプリートカレンダー」ならば、ブランドのアイコンであるムーンフェイズが夜空に浮かぶさまを連想させ、魅力倍増だ。そんなブルーダイアルのバチスカーフ コンプリートカレンダーに今年、ブラックのセラミックケース&ブレスレット仕様が追加されたのだが、このセラミックスでできた外装がまた素晴らしい。硬くてしかし割れやすいという加工困難なこの素材を用いて、ブランパンは外装の各面に細かな筋目を入れながら、その一方で面と面の交差する角は立つように製作。さらにブレスレットの各コマのクリアランスをギリギリまで詰めることで、高級機然とした装着感まで実現している。 文=細田雄人 (ENGINE2024年11月号)
ENGINE編集部