【2024】紅葉の季節の鎌倉観光! 絶景も楽しめる一日モデルコース
都内から電車で約1時間、気軽に出かけられる観光地として人気の高い鎌倉で、紅葉も絶景も楽しめる一日観光モデルコースを紹介しよう。 【絶景写真】まるで極楽浄土。円覚寺の境内に広がる、紅葉・黄葉が織りなす美の世界 鎌倉の紅葉は、通常11月下旬から12月上旬頃に最盛期を迎えるが、2024年は暑い夏が長く続いた影響もあり、紅葉の色づきが例年よりもだいぶ遅れている。12月に入っても、しばらく紅葉が楽しめそうだ(写真は2023年以前に撮影したものを使用)。
◆【円覚寺】まるで極楽浄土
鎌倉の紅葉散策、今回はJR横須賀線の北鎌倉駅からスタートしよう。下りホームに設置された簡易改札を出るとすぐに、鎌倉五山第二位の円覚寺の総門があり、門前の紅葉が見事に色づいているのが目に入る。 鎌倉五山というのは、鎌倉・室町時代に時の幕府によって付与された禅寺(臨済宗)の格付け制度。京都には京都五山があり、鎌倉には鎌倉五山がある。鎌倉五山は筆頭(第一位)の建長寺から順に、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄妙寺が名を連ねる。 総門をくぐり、境内に歩を進めると、まず目の前に現れるのが大きな山門(三門)。文豪・夏目漱石の小説『門』の中に登場することでも知られるこの門は、ずっしりとしながらも全体として均整がとれ美しく、数多い鎌倉の寺院の門の中でも傑作とされる。 円覚寺の境内で、特に紅葉がきれいなのが、この山門の周辺と境内奥の妙香池の辺り。妙香池周辺は、紅葉、黄葉が織りなす美の世界が広がり、まるで極楽浄土のようだ。
◆【建長寺】裏山からは絶景も
円覚寺境内を出たら、横須賀線の線路に沿って左手(鎌倉駅方面)へ進もう。途中、明月院方面へと続く細道が分かれる。明月院は「鎌倉のアジサイ寺」として知られるが、紅葉も見応えがある。本堂の円窓越しに見ることができる庭園の紅葉は、これ以上ないほどにフォトジェニックだ。 明月院から元の道に戻ると、間もなく県道と合流。すぐ近くに「鎌倉五山」というそば店があるが、その店先の小さな石碑を見ると「安倍晴明大神(石碑は「安部」となっている)」と刻まれている。 安倍晴明といえば、平安京で活躍した陰陽師(おんみょうじ)だが、なぜ鎌倉にまつられているのか。鎌倉時代には京都から鎌倉へ陰陽師も呼び寄せられたというから、それと関係があるのかもしれないが、石碑自体はそんなに古いものではない。 県道をそのまま進めば、1kmほどで鎌倉五山第一位の建長寺の門前に到着。建長寺の紅葉は裏山の中腹にまつられている半僧坊へと続く「半僧坊道」沿いに多くが集まっている。半僧坊まで石段を登れば富士山を眺める絶景スポットがある。さらに裏山の頂上には、建長寺の境内を一望できる「勝上けん展望台」が設置されている。 勝上けん展望台からは、鎌倉の峰々を縦走する天園ハイキングコースに足を踏み入れることもできるが、割と本格的な山道を歩くことになるので、トレッキングシューズなどの準備が必要だ。 ハイキングコースを少し行けば、ちょうど鶴岡八幡宮の裏手に位置し、海に向かって一直線に延びる若宮大路を一望できる絶景スポット「十王岩の展望」がある。