日本人の年収が増えないのは「薄利多売」のせい…時給30万円の経営アドバイザーによる「厚利少売」のススメ
■薄利多売でも最低限食べていけるが… 今後、これまでは普通に買えていたものが「高くて買えない」という時代がやってくるはず。でも、高くて買えないなら、高く売ればいいのです。 あくまで「買えない人と買える人の二極化が激しくなる」という話であり、すべての日本人が貧乏になるわけではありません。 あなたが取り扱う製品やサービスの価値を見直して高く売ることができたら、あなた自身も高く買えるようになります。これはフリーランスであれ、会社員であれ、事業責任者であれ、経営者であれ変わりません。 これまでのような薄利多売でも、最低限食べていくことはできるはずです。でも、「金銭的・時間的な自由を増やしたい」「持続可能な社会にしたい」と思うなら、厚利少売一択です。 ■「厚利少売」に切り替える方法 僕はこれまでSNSやイベントなどを通じて、数えきれないほどの方々から相談を受けてきました。 その経験から実感しているのは、「厚利少売の実現をもっとも邪魔するのは思考(マインド)である」ということです。 「やり方がわからない」という人よりも、「勇気がないです」「背中を押してください」という人のほうが圧倒的に多い。とりわけ「第2ステップ・お客さんを減らす」は、「お客さんの数が減る=売上が減る」ことを意味するので、頭では利益のほうが大事だとわかっていても、「売上が多いことは正義」という考え方をなかなか捨てられません。 薄利多売から厚利少売に切り替えるときには、勇気が求められます。 これまで当然だと思っていた方法や考え方をほぼすべて否定して、ときには取り扱っているプロダクトを根本的に変えなければならないわけですから。 ただこれは、逆にとらえれば、「本人の覚悟と行動さえあれば、厚利少売は誰でも実現できる」ともいえます。 実際、僕はこれまでたくさんの経営者や個人事業主にアドバイスをして、厚利少売に導いてきました。なにより薄利多売だった僕自身が、かれこれ20年間くらい、厚利少売を続けられています。