ユーグレナが希望退職を募集。従業員の約5分の1、黒字体質へ不採算事業を撤退・縮小へ
使用済みの食用油やミドリムシなどを原料にバイオ燃料などを製造・販売しているユーグレナが希望退職を募集する。1月8日、同日開催した取締役会において、希望退職者の募集を決議したことを公表した。 対象者はユーグレナ本体に所属する従業員で、募集人数は50人程度。キューサイなどのグループ会社の従業員は含まない。ユーグレナの社員数は2023年12月段階で242人。同社広報によると、この1年で社員の増減はあったというが、全体の約2割の従業員が対象となる計算だ。希望者が想定を下回った場合は、追加での募集もあり得るという。 募集期間は2025年2月3日~28日まで。退職日は原則2025年3月31日としている。 ユーグレナは希望退職を募る背景を、 「中期経営方針の推進を一段と加速させ、当社の原点に立ち返って競争力や独自性を再構築し、研究開発力を生かしながら事業の深化と探索を進め、黒字体質を定着させるためには、当社組織と事業構造のさらなる抜本的な改革が必要と判断しました」 と説明している。 希望者には特別退職金の支給や、再就職支援会社を通じた再就職支援も実施する方針だ。これらにかかる費用として、およそ2億5000万円を見込む。2025年12月期第1四半期に特別損失として計上する。 ユーグレナは業績への影響について、「具体的な金額及び業績に与える影響につきましては、応募者が確定した後に改めて公表いたします」としている。
三ツ村 崇志