なんと「加齢」どころか「老化による倦怠感」も劇的に変化…50代からでも「若返る」自律神経の超シンプルな整え方
50代からは、自律神経のバランスが整うこと以前に大切なのが、自律神経のトータルパワーアップ。そのためには、50代以降は特に働きが低下しがちな副交感神経の働きを上げることが大切です。 【マンガ】5200万円を相続した家族が青ざめた…税務署からの突然の“お知らせ” この記事では、そのカギをにぎる「肺」と「腸」について、小林弘幸・著『老いが逃げていく10の習慣』から抜粋して解説していきます。
自律神経のトータルパワーアップの要 #01肺
人が生きていくのに必要なのはまず呼吸と食事(栄養)です。このうち、食事はしばらくとらなくても死ぬことはありませんが、呼吸を止めていられるのはせいぜい1分程度。呼吸は何よりも人が生き続けるために欠かせない機能です。 ところが、呼吸を司る肺の機能も40歳ぐらいから衰えてくることが分かっています。 肺は胸郭と横隔膜といういわゆる呼吸筋を使って呼吸しますが、加齢とともに胸郭が硬くなり、呼吸筋力が低下してくると、酸素を取り込む量が減る傾向になります。特に喫煙者は40代以降になって急速に肺の機能低下が進行することがあります。 呼吸は自律神経の支配下にあります。興奮したときや緊張したときには呼吸は浅く速くなりますが、それは交感神経が強く働いて血圧や心拍数を上げるからです。反対にリラックスした状態では副交感神経が優位になり、呼吸はゆっくり深くなります。 実はこの仕組みを利用すると、ご自身でゆっくりと深い呼吸を意識するだけで、副交感神経を高めることができます。肺は再生しない臓器であり、老化などによって失われた機能は元には戻りません。 しかし、呼吸の質ならご自身で変えることができます。肺が動きやすい環境をつくり、かつ今の肺の機能を最大限に引き出す呼吸法を取り入れるだけでよいのですから、ごく簡単です。 ゆっくりと行う深い呼吸は心身の緊張や興奮を和らげ、硬くなった筋肉も緩めてくれます。副交感神経が高まり、自律神経のトータルパワーが上がることはもちろん、心が穏やかになる、内臓が活性化する、呼吸筋が鍛えられる、血流がよくなるなど、いいことずくめ。 ちなみにため息をつくことも自律神経を整えるのに有効です。無意識に出るため息は、 実は交感神経の高ぶりをリセットする役割をしています。呼吸の力は絶大なのです。