【バスケ日本代表】ジェイコブス晶と山ノ内勇登の“新生代”コンビ 強みを生かしパリ五輪でのプレー目指す
パリ五輪出場「夢をかなえられると思っている」
22日から始まる北海道での強化試合を経て、代表選考も佳境に入っていく。7月からは渡邊や八村らNBA組も合流が期待されており、最終メンバー12人の枠を巡る争いはさらに激しくなるだろう。最年少コンビにとってはいばらの道ともいえる代表争いだが、ジェイコブスや山ノ内が見せるポテンシャルの高さは日本代表にとって大きな魅力でもある。 「前に(代表合宿を)経験したことがあるということが、今の自信にすごくつながっていいます」 ジェイコブスは話す。 「オリンピックはスポーツの中で一番大きな大会なので、自分の中ではオリンピックに出たいという気持ちがある。何年か前に横浜ビー・コルセアーズに入ったときは、2028年のオリンピックをすごく目指していた。でも、1年前にU18から代表(合宿)に呼ばれて、その夢が思っているよりも近かった(と気づいた)。なので、2024年のオリンピックに、自分の中では『ここに入りたい』という気持ちが上がってきています。実際、合宿に来てからその夢も叶えられると思っています」 代表経験が豊富なベテラン選手たちに混ざりながら、日本代表に新たな風を吹かせている2人。山ノ内は「ジェイコブスや僕などの若い選手たちもこの合宿ではよくプレーできていると思うので、僕たち2人も最後まで残れるように頑張っていきたいです」と意気込みを見せる。 若手2人の奮闘を目にし、23歳の河村勇輝は「自分ももう若くないんだなと思った」と笑顔を見せる。河村に加え、ジェイコブスや山ノ内ら“新世代”の選手たちがパリ五輪でプレーする機会をつかむことができれば、その経験がその後の日本代表にとっても大きな収穫になるはずだ。し烈な代表争いを勝ち抜き、パリへの切符を手にすることができるか。若手コンビの成長に期待したい。
滝澤 俊之