御幣納めの御幣づくり 高野山の年中行事の締めくくりを準備
高野山(和歌山県高野町)で大みそかの31日に行われる伝統行事「御幣(ごへい)納め」の御幣作りが1日、同町の龍光院(りゅうこういん)で行われた。「講員」と呼ばれる地域の人たち約20人が高さ約1・3メートル、幅約40センチの御幣と、長さ約2・5メートルの大たいまつを3~4時間かけて完成させた。 【写真】仕上げられた「御幣」 御幣納めは31日夜、龍光院から明神社(みょうじんじゃ)までの約300メートルの道を大たいまつで清めた後、同院の僧侶や講員らが御幣とともに行列をなして歩き、除夜の鐘が鳴り響く中で御幣を同神社に奉納する。高野山の年中行事の締めくくりとなる。御幣作りは毎年12月第1日曜に行っている。 1日は、ハゼの木を7本ずつ束ねて奉書紙を結び、さらに21束をまとめるなどして完成させた。また、大たいまつはクロモジの木を束ねるなどして仕上げた。同院によると、この日で御幣納めの準備が整ったという。