寝苦しい……「睡眠の質」上げるには? 低下で心筋梗塞リスク、“仕事のミス”増加も 寝だめは NG?【#みんなのギモン】
■睡眠の質低下で「熱中症」に注意
菅原解説委員 「睡眠の質が低下すると、どんな影響があるのか。久留米大学の学長で日本睡眠学会理事長でもある内村直尚さんに聞きました。これからの季節、特に気を付けたいこととしては代謝やホルモンバランスが悪くなることにより、熱中症になりやすくなるそうです」 「身体面では肥満や認知症、心筋梗塞などのリスクが高まります。また疲れる、やる気が出ないなど精神面や思考力にも影響が出て、仕事などでミスが増えたり、注意力が散漫になって事故につながったりなど、重大な事態にもつながりかねないということでした」 刈川キャスター 「危ないですよね。先日受けた健康診断で『脳が疲労しています。ストレスがまだたまっている。解消するには睡眠の質を上げてください』と言われました」 森アナウンサー 「上げたいけど、どう上げればいいか分からないんですよ。睡眠時間をたっぷりとっていればいいというわけじゃなくて、質が高い睡眠を大人だったら6時間以上とらないといけないということですよね」
■一番深い眠りは「寝始め3時間」
菅原解説委員 「睡眠時間が短くなってしまうと、それはそれで質は低いということです。寝付きにくい、寝苦しい季節になってきましたが、睡眠の質を上げるにはどうしたらいいのでしょうか? 内村さんによると、まず日光を浴びて体内時計を整えることがあります」 「曇りや雨の日が多い梅雨時は一番体内時計を整えにくいといいます。雨が降って雲に遮られていても、太陽の光は弱いながらも届いているので、整えるためには午前中に20~30分ほど日光を浴びるといいそうです」 「そして寝始め3時間が重要だそうです。最初の3時間ほどが一番眠りが深く、本来は3時間深く眠って、だんだん眠りが浅くなり、朝になって目が覚めるというサイクルになっています。そのため、寝始めからの3時間にぐっすり寝ることが重要だといいます」 「そのためには睡眠環境を整える必要があります。エアコンについては、室温25~26度ほどを維持することが大事です。28度以上になると寝苦しくなって目が覚めたりしやすいです」 森アナウンサー 「エアコンの設定温度は28度ぐらいにしていますが、もうちょっと低い方がいいんですか?」 菅原解説委員 「エアコンの設定温度ではなくて、室温です」 森アナウンサー 「部屋の広さによって違うでしょうね」 菅原解説委員 「夜中もかなり暑い時は、朝までつけておいた方がいいそうです。エアコンが苦手で窓を開けて寝るという方もいると思いますが、音がうるさかったりカーテンの隙間から光が入ってきやすくなったりして、睡眠の環境としてはあまり良くないそうです」 森アナウンサー 「日の出が早いので、4時半ぐらいに目が覚めてしまいます」