ドジャース入団で「大谷翔平の同僚」キム・ヘソン 「開幕マイナー」ならメジャー昇格は至難の業...韓国メディア分析
大リーグのロサンゼルス・ドジャースへの入団が決まった韓国出身のキム・ヘソン内野手(25)に、韓国メディアが早くも危機感を募らせている。 【動画】華麗なバッティングでファンを魅了するキム ■韓国では大谷の同僚として大きな注目 ドジャースは2025年1月4日、韓国プロ野球(KBO)リーグのキウム・ヒーローズに所属するキムと契約を交わした。複数の米メディアによると、3年総額1250万ドル(約19億3750万円)で、2年間の球団オプション付きだという。 キムは、大リーグ挑戦を目指して24年12月4日にポスティングシステムの申請手続きを行い、5日に公示された。複数の球団との交渉の結果、交渉期限終了間際の4日にドジャースとの交渉がまとまった。 キムは「走攻守」揃った国内屈指の内野手。高校卒業後の17年にプロデビューを飾り、21年シーズンから4年連続で打率3割をキープした。 24年シーズンは、127試合に出場し、打率.326、11本塁打、75打点、30盗塁を記録。プロ8年で、通算打率.304、37本塁打、386打点、211盗塁をマークしている。21年シーズンに46個の盗塁を成功させ、盗塁王のタイトルを獲得した。 韓国では、大谷翔平選手(30)の同僚になったことに大きな注目が集まり、複数のメディアがキムの25年シーズンのプレーに期待を寄せている。
「キムの今回の契約にはマイナーリーグの拒否権はない」
一方で、ドジャースとの契約に「マイナー拒否」がないため、大リーグに昇格することなく、マイナー暮らしが続く可能性を指摘するメディアも。地元メディア「世界日報」(ウェブ版)は、1月6日にキムの特集記事を公開し、25年シーズンの展望を記事化した。 同メディアは、「キム・ヘソンの今の目標は、メジャーリーグのステージに生き残ることだ。そのためには3月春に行われる開幕戦『東京シリーズ』のロースターに入らなければならない」と指摘し、次のように続けた。 「キム・ヘソンが東京シリーズでメジャーリーグデビューできるかどうかで25年シーズン全体が左右されるといっても過言ではない。キム・ヘソンの今回の契約にはマイナーリーグの拒否権はない。東京シリーズにロースターに入れず、マイナーに降格した場合、再びメジャーの舞台に上がるのは難しい」 記事の中の「東京シリーズ」とは、3月18日、19日に東京ドームで行われるドジャース対シカゴ・カブスの開幕シリーズだ。開幕ロースター入りを逃せば、キムの25年シーズンの見通しは暗いとの見解を示した。