交流戦で連敗を「14」で止めた巨人は「ソフトバンクに勝てない」“トラウマ”を払拭することができたのか?
巨人の最終目標は交流戦で勝つことではなく日本シリーズでのリベンジ。ソフトバンクは、混戦のパの首位に立っているが、巨人は首位を走る阪神に4.5ゲーム差をつけられている。 「阪神は、すべてがうまく回っている。前述したが、先発、中継ぎ、抑えの選手層は巨人より上だし、打線では、私でさえ驚く飛距離を持つ新人の佐藤がチームを引っ張ってムードを変え、3年目のマルテが大きな役割を果たしている。ただ監督の采配力を問われる接戦などのゲームでは矢野が心もとない。つけこむとすれば、そこで、原との差があるが、現時点で、巨人が阪神を逆転できるか?と聞かれれば“わからない”と答えるしかない」と広岡氏。 今日1日から巨人は西武、阪神はオリックスと、それぞれ本拠地での3連戦。西武は20盗塁の“斬り込み隊長”だった新人の若林が故障で戦列を離れ、源田が新型コロナに感染、濃厚接触者に特定された先発ローテーのニールらが間に合わないなど戦力が整っていない。 一方、阪神と対戦するオリックスは交流戦で3勝3敗。阪神戦には山岡、無傷の5連勝中の左腕・宮城をぶつけてくる。 「交流戦を見ていて面白いのはオリックス。先発が揃っているし吉田正が、柳田と双璧をなす日本を代表する打者になっている。関西対決で阪神戦となれば意地が出るだろう。ここで巨人が連勝し阪神が連敗すれば、交流戦ならではのゲーム差が縮まることになるかもしれない」 広岡氏は、この3連戦の巨人、阪神の戦いに注目している。 (文責・駒沢悟/スポーツライター)